妊娠牛における子宮動脈血流量の測定

タイトル 妊娠牛における子宮動脈血流量の測定
担当機関 草地試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 安藤貞
細田謙次
西田武弘
石田元彦
発行年度 2000
要約 妊娠牛の左けん部を起立位のまま切開し,触診で子宮動脈へ超音波血流量センサーを装着することによって,分娩前の乳牛における子宮動脈血流量を簡易に長期間測定できる。
背景・ねらい
 妊娠子宮の養分吸収量が定量的に測定できれば,種々の妊娠日齢における妊娠子宮の養分要求量や,給与飼料の粗濃比や給与量の違いが妊娠子宮の養分吸収量に及ぼす影響を明らかにすることができる。妊娠子宮の養分吸収量は,子宮動・静脈血中の成分濃度差と子宮動脈の血流量を測定し,それらを掛け合わせることで計算できる。そこで,子宮動脈への超音波血流量センサーを簡易に装着する手法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 妊娠牛を枠場に保定し,鎮静剤および局所麻酔を注射した後に起立位のまま左けん部を約40cm切開し,触診で子宮動脈へ超音波血流量センサー("S"タイフ゜,直径14mm,Transonic
    Systems Inc., NY, USA, 図2)を装着する(図1)。
  2. 妊娠維持,分娩状況および子牛生時体重に影響を与えることはない。
  3. 血流量の測定は,超音波血流量センサーを血流計(T106, Transonic Systems Inc.)に接続することによって行う。通常のパーソナルコンピュータを用いて,1秒ごとの血流量データを自動的に記録することが可能である。
  4. 本手法を用いることによって,種々の妊娠日数における子宮動脈血流量を長期間にわたって測定できるものといえる(図3,表)。
成果の活用面・留意点
  1. 本手法は,特別な施設や手技を必要としないため,乳牛の子宮動脈血流量の長期間にわたる詳細な変動や定量的な測定に広く活用できる。
  2. 妊娠子宮の養分吸収量測定のためには,子宮静脈からの採血が必要であるが,現時点では簡易な手法による採取は困難である。

図表1 225060-1.png
図表2 225060-2.png
図表3 225060-3.png
カテゴリ 乳牛

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