イムノクロマトアッセイを用いた玄米等のカドミウム濃度簡易測定法

タイトル イムノクロマトアッセイを用いた玄米等のカドミウム濃度簡易測定法
研究期間
研究担当者 奥山 亮((株)エンバイオテックラボラトリーズ)
佐々木和裕((財)電力中央研究所)
石川覚
土壌環境研究領域 阿部薫
俵田啓(関西電力(株))
櫻井泰弘
発行年度 2006
要約 玄米から希塩酸でカドミウムを抽出・カラム精製した後、イムノクロマトキットを用い、その発色値から大まかなカドミウム濃度を簡易・迅速に測定することができます。また、土壌の0.1mol L-1塩酸抽出カドミウム濃度の測定も可能です。
背景・ねらい 近年、米など食品中のカドミウム(Cd)濃度の国際基準値が設定されましたが、汚染された農産物の流通を防止するには、現場で迅速にCd濃度を知る必要があります。現状では、酸分解・有機溶媒抽出等煩雑な操作、ICP発光や原子吸光等高額分析機械、さらに分析に精通した人材が必要で、時間と費用がかかります。そこで、関西電力(株)等が開発した米用Cd 検出イムノクロマトキットを用い、高額分析機器等を保有しない農業普及機関等でも利用可能なCd濃度の簡易測定法を開発しました。
成果の内容・特徴
  1. 米用Cd検出イムノクロマトキットは、Cd-EDTA錯体とこれに特異的に反応する抗Cd-EDTA抗体との抗原抗体反応を利用した試験紙タイプです。(1)微粉砕した玄米から希塩酸でCdを抽出→(2)妨害物質除去カラムで精製→(3)イムノクロマトアッセイ→ (4)発色程度をクロマトリーダーで読取るという手順で測定します(図1)。
  2. Cd濃度約0.01~0.1mgL-1の範囲では、Cd濃度の対数値と発色読取り値間に直線関係が認められました(図2)。従って、0.01~0.1mg L-1のCd標準液を用いて検量線(指数式)を作成し、発色読取り値から、抽出・精製液のCd 濃度を算出することができます。
図表1 225457-1.jpg
カテゴリ 簡易測定

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