チャノコカクモンハマキの交信撹乱剤に対する抵抗性発現要因

タイトル チャノコカクモンハマキの交信撹乱剤に対する抵抗性発現要因
研究期間
研究担当者 生物多様性研究領域 杉江 元
田端 純
発行年度 2006
要約 チャノコカクモンハマキのオスは、メスの性フェロモン信号の成分であるZ11-テトラデセニルアセテート(Z11-14:Ac)を交信撹乱剤として使用し続けたことにより、しだいにZ11-14:Acがなくてもメスに引き寄せられるようになったことで、抵抗性を獲得したと考えました。
背景・ねらい 環境にやさしい農薬として、昆虫の交尾行動を誘起する性フェロモンを利用した交信撹乱剤(以下、撹乱剤)が使用されています。しかし、Z11-14:Acを有効成分とするチャノコカクモンハマキ用の撹乱剤は、近年著しく効果が低下し、世界で最初の撹乱剤に対する抵抗性現象として1996年に報告されました。このような抵抗性を引き起こさない撹乱剤を開発するために、抵抗性発現要因の解明を目指しています。
成果の内容・特徴
  1. 抵抗性が報告された静岡県の茶園からハマキガを採集し、高濃度の撹乱剤 (Z11-14:Ac)が存在する容器中で交尾できるものを選抜飼育して、抵抗性系統(R系統)を確立しました。約40世代以降、この系統は、強い抵抗性を安定して示しました(図1)。
  2. 性フェロモンに対する反応性を調査したところ、R系統のオスは、このハマキガの交尾行動の誘起に必須であるはずのZ11-14:Acを含まない性フェロモン源にも強く反応しました(図2)。
図表1 225470-1.jpg
カテゴリ 病害虫 性フェロモン 抵抗性 農薬

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