| タイトル |
牛M-CSF遺伝子のクローニングとバキュロウイルス発現系による組換え型M-CSFの生産 |
| 担当機関 |
家畜衛生試験場 |
| 研究期間 |
1994~1997 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
単球,マクロファージを分化・成熟させる牛のM-CSFのcDNAをクローニングした。さらに,このcDNAをバキュロウイルス発現ベクターに組み込み,生理活性の有する組換え型M-CSFを生産した。
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| 要約(英語) |
The cDNA encoding bovine macrophage colony-stimulating factor (M-CSF) was cloned and recombinant bovine M-CSF (rbM-CSF) in its dimeric form was expressed by using a recombinant baculovirus/insect cell system. The predicted amino acid sequence of rbM-CSF shared 75.3 and 65.9 % similarity with the sequence for human and murine M-CSFs, respectively. The biological activity of rbM-CSF was confirmed by the colony forming assay using mouse bone marrow cells. SDS-PAGE under reducing condition showed that the molecular weight of rbM-CSF was approximately 34 kDa. On the other hand Western blot analysis under non-reducing condition revealed that this rbM-CSF was secreted in dimeric form into the cell supernatant. (Lab. of Molecular Pathology, Department of Immunology, TEL +81-298-38-7781)
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| 背景・ねらい |
Macrophage colony-stimulating factor (M-CSF)は,骨髄の前駆細胞に作用して単球,マクロファージを分化・成熟及び活性化させるサイトカインの一つである。したがって,牛の生体防御機構における単球,マクロファージの役割の解明には,M-CSFの生理作用を調べることが重要となる。さらに,このようなM-CSFの生体への応用は,単球,マクロファージの活性化によって生体防御機能を増強し,日和見感染症や幼獣の下痢等の発症予防や症状の低減に役立つことが期待される。このような観点から,牛のM-CSFのcDNAをクローニングし,組換え型M-CSFをバキュロウイルス発現系を用いて生産した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 人とマウスのM-CSFのアミノ酸配列の相同部位から作製した混合プライマーと、牛のTPAで刺激した単核細胞のRNAを用いてRT-PCRを実施し,増幅したDNAをcDNAライブラリーのクローニングのためのプローブとした。クローニングされたcDNAは5'端が欠如していたため,RACE法を用いて欠損配列を明らかにした。次に,この塩基配列を基に開始コドンを含むセンスと終始コドンを含むアンチセンスプライマーを設計し,RT-PCRによって完全長の牛のM-CSFcDNAを増幅し,プラスミドにクローニングした(図1)。
- 牛のM-CSFの-32番から第214番までのアミノ酸をコードするcDNAを含んだ組換えバキュロウイルスを作成し,昆虫細胞に感染させ細胞培養上清を得た。SDS-PAGEの結果,合成された蛋白質の分子量は34kDで(図2),N末端の10アミノ酸配列は導入したcDNAから作られる蛋白質のアミノ酸配列と一致した。また,非還元下でSDS-PAGEを行い,さらに抗ヒトM-CSF抗体を用いてウエスタンブロッティングを実施したところ,68kDの蛋白質を検出したことからホモダイマーで分泌されることが判明した。
- マウスの骨髄細胞を用いてコロニーアッセイを行ったところ,大型の細胞からなるコロニーとマクロファージ様の形態を持つ細胞を含むコロニー(図3)が観察された。以上の結果から,生理活性を持つ牛の組換えM-CSFの生産が確認された。
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| 成果の活用面・留意点 |
組換え型牛M-CSFの生産に成功したことから,牛におけるM-CSFの生理作用や生体防御機構に対する役割が解明され,マクロファージの活性化による感染防御を目指した臨床応用が期待される。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
病害虫
ICT
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