| タイトル |
牛血清中ハプトグロビンの簡易迅速測定法 |
| 担当機関 |
(株)細菌化学研究所(委託先) |
| 研究期間 |
1998~1998 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
炎症や感染症においては血清中に微量存在する急性期反応蛋白が著しく変動する。牛では特にハプトグロビン(Hp)の変動が大きいことから,Hpの簡易迅速測定法としてラテックス凝集反応を確立した。
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| 要約(英語) |
Acute phase proteins in serum are altered in response to acute infection and inflammation in cattle. Specifically,haptoglobin concentrations can increase in the early stages of diseases. We have established a Latex particle agglutination test to measure haptoglobin concentrations quickly and more conveniently than the single radial immunodiffusion method.(Saikin Kagaku lnstitute Co.,Ltd. TEL +81-22-271-6721)
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| 背景・ねらい |
近年,病原体感染や寒冷,暑熱等のストレスに対する生体の反応として各種の急性期反応蛋白の変動が報告され,病状の変化などとの関連性が指摘されている。そこで,牛の生産性阻害要因として大きな問題となっている子牛の呼吸器病について,その早期診断法を確立するため,急性期反応蛋白の内,特に関連性が高いと報告されている血清中のハプトグロビン(Hp)の簡易迅速測定法の開発を行い,その動態を解析する。
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| 成果の内容・特徴 |
- イオン交換及びゲル濾過クロマトグラフィーを用いてウシ血清よりHpを精製した。精製Hpをウサギに免疫し,抗ウシHp血清を得た。抗ウシHp抗体をポリスチレン・ラテックス粒子に吸着させ感作ラテックス試薬を作製した。
- 平板スライド上で検体(Hp抗原)1滴とラテックス試薬(Hp抗体)1滴を混合させると,抗原抗体反応によりラテックスの凝集が起こった(図1)。本反応によるHp検出限界は1μg/mlであり,判定時間は5分であった。検体を希釈して凝集陽性を示した最終希釈倍数からおおよそのHp含量が算出できた(半定量)。本法と免疫拡散法によるHp定量の相関(r=0.86)は高く,また,術式は極めて迅速・簡便な測定法であった。
- 健康牛(n=30)の血清Hpの上限値は2μg/mlであり,5週間の観察期間中Hpの変動は見られなかった。Pasteurellahaemolyticaを実験的に感染させた牛では感染1日目よりHpの上昇が認められ,そのピークは2~3日目であり,最高値は健常値の2000倍を示した。4日目より漸次低下し,7日目には病状の改善に伴い実験開始直前のレベルに復した。また,実験感染牛の体温とHp値の相関はr=0.554であった(図2)。
- 野外牛においても肺炎罹患時には発熱に伴って血清Hp値の急激な上昇が観察され,治癒の転帰をとった牛では健常値に復した(図3)。一方,肺炎死亡例のHpは高値のままであった(図4)。
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| 成果の活用面・留意点 |
牛血清Hpは疾患特異性はないものの,病態をよく反映しており,その測定は病気の早期発見,病勢の把握,治療効果の判定に重要である。特に今回確立されたラテックス凝集反応は判定時間が短く,簡便であり,臨床現場での牛の健康チェックに有用と思われる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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