| タイトル | 日本で発生した高病原性鳥インフルエンザの遺伝子型及び病原性 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 動物衛生研究所 |
| 研究期間 | 2003~2007 |
| 研究担当者 |
今井邦俊 今田忠男 山口成夫 真瀬昌司 谷村信彦 中村菊保 塚本健司 |
| 発行年度 | 2004 |
| 要約 | 日本で発生した高病原性鳥インフルエンザから分離されたウイルスを遺伝学的ならびに病原学的に解析した。分離ウイルスは韓国分離株と同じ遺伝子型に属し、タイやベトナム分離株の遺伝子型とは異なること、また鶏に対し高病原性であることが明らかになった。 |
| キーワード | 高病原性鳥インフルエンザ、H5N1、遺伝子型、ニワトリ |
| 背景・ねらい | 2004年1月、わが国では79年ぶりに高病原性鳥インフルエンザが山口県で発生した。その後、大分県、京都府でも高病原性鳥インフルエンザが発生した。ほぼ時期を同じくして、韓国やタイ、ベトナムなどアジア諸国でもH5N1亜型ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザが発生していた。そこで、わが国における発生例からの分離ウイルス株について、遺伝学的・病原学的に調べ、海外株との関連を分子疫学的に解析した。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 日本で発生した高病原性鳥インフルエンザから分離されたウイルスについて、全ウイルスゲノム塩基配列を調べたところ、これらの分離株は互いの塩基配列の相同性が99%以上一致していた。 2. 日本で分離された株には、ヒトで抗インフルエンザ薬として使用されているアマンタジンおよびオセルタミビルに対して耐性を示すようなアミノ酸変異は認められなかった。 3. アジア諸国で流行した高病原性鳥インフルエンザウイルスとの関連性を検索したところ、韓国で分離されたウイルス株と全ウイルスゲノム分節において最も高い相同性(99%以上)を示した。これらは中国広東省で2003年分離された遺伝子型 (genotype V)に相当すると考えられ、タイやベトナムの遺伝子型 (genotype Z)とは異なるものであった(表1、図1)。 4. 国際獣疫事務局(OIE)の基準に従って鶏静脈内接種試験を実施した結果、日本分離株は接種鶏を全て1日以内で死亡せしめる高病原性株であった。 さらに山口県分離株を用い、鶏への病原性を経鼻接種試験にて調べたところ、その50%鶏最小致死量は約102 EID50であり、また接種した鶏は全て3日以内で死亡したことから、従来知られている高病原性鳥インフルエンザウイルスのなかでも鶏に対して高い病原性であった。 5. また、ほ乳類感染モデルとしてマウスへの病原性を調べたところ、馴化を特に必要とせずともマウスの肺でよく増殖した。その50%マウス最小致死量は約5 X 105EID50であったことから、最近アジアで分離されているH5N1ウイルス株のなかでは中程度であった。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 今回の日本の発生と韓国の発生が同一遺伝子型のウイルスによるものであったことは、ウイルス伝播に野鳥の関与の可能性も示唆され、これらのさらなる調査が必要であり、野鳥と接触しないよう家きん群を飼育することが重要と考えられる。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | あま 鶏 |
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