タイトル | 新たに牛から分離されたFacklamia sourekii性状 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 |
研究期間 | 2006~2007 |
研究担当者 |
井出久浩(石川県南部家保) 関崎 勉 高松大輔 大崎慎人 |
発行年度 | 2006 |
要約 | Facklamia は近年、新菌種として分類されたグラム陽性菌で、由来の明らかな本菌の分離例は全てヒトの臨床材料からである。今回、我々は泌乳牛の血尿材料からF. sourekii を分離した。これはヒト以外の動物からの初めての分離例である。 |
キーワード | 泌乳牛、血尿、Facklamia sourekii 、グラム陽性菌 |
背景・ねらい | Facklamia 属は1997年に新属として提唱され、現在までに6菌種(F. hominis, F. ignava, F. languida, F. sourekii, F. tabacinasalis, F. miroungae )が本属に分類されている。本属の菌種は、グラム陽性、カタラーゼ陰性、オキシダーゼ陰性、通性嫌気性で、レンサ球菌様であるが、新しい属であるため市販の簡易同定キットでは同定が出来ない。また、タバコ由来のF. tabacinasalis およびゾウアザラシの鼻腔スワブ由来のF. miroungae 以外では、ヒトの臨床材料からの分離例しか報告されておらず、本属に所属する菌の生態や病原性には不明な点が多い。 そこで本研究では、病畜由来の分離菌株のうち、市販の簡易同定キットでは同定が出来なかったグラム陽性菌の16S rRNA遺伝子の塩基配列を決定し、菌種同定を試みた。その結果、2005年に牛血尿材料から分離された被検菌がF. sourekii と同定された。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
カテゴリ | シカ たばこ 乳牛 |