タイトル | 1型血清白濁化因子がStreptococcus suis強毒株集団により強い病原性を付与している可能性がある |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 |
研究期間 | 2007~2008 |
研究担当者 |
Prasit Tharavichitkul(チェンマイ大) 関崎 勉 高井伸二(北里大) 高松大輔 大崎慎人 |
発行年度 | 2008 |
要約 | Streptococcus suisの病原因子の一つである血清白濁化因子(OFS)の遺伝子には4つの変異体(1型~4型ofs遺伝子)が存在し、そのうち1型ofs遺伝子がMLST法で最も強毒な株集団として型別されるST1 complexの株に偏って分布する。 |
キーワード | 豚レンサ球菌、血清白濁化因子、MLST、ST1 complex |
背景・ねらい | Streptococcus suisは豚レンサ球菌症の主要な原因菌であり、人獣共通感染症の原因菌としても注目されている。近年行われたMultilocus Sequence Typing(MLST)法によるS. suis株の型別の結果、病豚または人患者由来株の多くが遺伝学的に近縁な特定の株集団に属することが明らかとなった。中でもST1 complexと呼ばれる株集団には、豚や人に強い病原性を示す株が多数含まれており、最も強毒な株集団として注目されている。しかし、どのような因子がそれら強毒株集団により強い病原性を付与しているのかという点に関しては明らかになっていない。そこで本研究では、S. suisの病原因子の一つである血清白濁化因子(OFS)の遺伝子について、その多様性と株間での遺伝子の分布状況を調べ、この因子が特定の株集団の強い病原性に関与している可能性があるかを検討する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 豚 |