タイトル | TNF-α遺伝子を欠損したミクログリア細胞株の樹立 |
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担当機関 | (独)農業生物資源研究所 |
研究期間 | 2001~2001 |
研究担当者 |
広狩康裕 辻 典子 木谷 裕 |
発行年度 | 2001 |
要約 | 腫瘍壊死因子(TNF-α)遺伝子欠損マウスの新生子脳から初代培養したミクログリアにレトロウィルスベクターを用いて癌遺伝子を導入し、不死化細胞株TKMG-7を樹立した。TKMG-7は形態学的、免疫細胞化学的および生理学的に初代培養ミクログリアの性格を維持した細胞株であり、ミクログリアの機能におけるTNF-αの役割を探る上で有用と考えられる。 |
キーワード | ミクログリア、腫瘍壊死因子、レトロウィルスベクター、不死化細胞株 |
背景・ねらい | 腫瘍壊死因子(TNF-α)は主としてマクロファージ系の細胞で産生される多機能性サイトカインであり、免疫応答やアポトーシスに重要な働きをしている。一方、ミクログリアは中枢神経系を構成するグリア細胞の一種であり、脳の損傷や神経変性疾患において神経病態の発生、あるいは神経組織の修復などに関与することが明らかになりつつある。ミクログリアは脳における唯一の抗原提示細胞として脳内の免疫応答を調節し、種々の刺激に応じてTNF-αを含む種々のサイトカインを産生する。近年、これらのサイトカインが神経変性疾患の発生に果たす役割が注目されている。本研究においては、ミクログリアの機能におけるTNF-αの役割を探るための一助として、我々が先に作出したTNF-α遺伝子欠損マウスに由来するミクログリア細胞株を作出した。 |
成果の内容・特徴 | |
成果の活用面・留意点 |
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カテゴリ | 機能性 薬剤耐性 |