| タイトル | イネ種子を基盤とする経口コレラワクチンの開発 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)農業生物資源研究所 |
| 研究期間 | 2004~2004 |
| 研究担当者 |
高岩文雄 高木英典 楊麗軍 |
| 発行年度 | 2007 |
| 要約 | コレラワクチンを種子に蓄積する遺伝子組換えイネを開発した。このイネの種子をマウスへ経口投与した結果、コレラ毒素に対する防御抗体が産生され、下痢の症状が抑えられたことから、経口コレラワクチンとしてのイネ種子の有効性が明らかになった。 |
| キーワード | 遺伝子組換えイネ、種子、経口ワクチン、コレラ |
| 背景・ねらい |
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| 成果の内容・特徴 | 1.イネ種子貯蔵タンパク質であるグルテリンのプロモーターを利用して、イネ種子中に CTB を蓄積させるためのプラスミドを作製し(図1)、遺伝子組換えイネを作出した。 2.CTBを蓄積するイネ種子の有効性を評価するため、マウスへの経口投与試験を実施した。その結果、CTBを蓄積するイネ種子の経口投与により、コレラ感染の防御に必須である腸管粘膜表面への抗 CTB IgA 抗体の分泌が誘導された (図2)。 3.さらに、CTB を蓄積するイネ種子を経口投与したマウスでは、コレラ毒素による下痢の症状が顕著に抑えられた (図3)。これらの結果から、経口コレラワクチンとして、CTB を蓄積するイネ種子の有効性が明らかになった。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1.本研究により、低コストで負担の少ない、新しい経口ワクチンの生産・投与方法としてのイネ種子の利用可能性が示された。また、未だ不明な点の多い腸管免疫応答に関する基礎医学的研究にも、新規素材の提供を通しての貢献が期待できる。 2.東南アジア、アフリカ、南米などの開発途上国において、安価で容易なコレラ感染予防の実現に貢献でき、遺伝子組換え技術・遺伝子組換え農作物の開発にもつながることが期待される。 3.今後の実用化へ向けては、イネの野外栽培試験に加えて、臨床試験が必要である。 |
| カテゴリ | 低コスト |
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