タイトル | 超強力小麦系統「勝系33号」 |
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担当機関 | (独)農業技術研究機構 北海道農業研究センター |
研究期間 | 1992~2000 |
研究担当者 |
桑原達雄 高田兼則 西尾善太 入来規雄 山内宏昭 |
発行年度 | 2001 |
要約 | 秋播小麦「勝系33号」は、「ホロシリコムギ」と比較して、耐雪性、耐穂発芽性は同程度で、うどんこ病抵抗性、赤さび病抵抗性は優れる。粗蛋白含量はやや高く、小麦粉生地物性は極めて強く超強力小麦の特性を示す。 |
キーワード | 小麦、超強力小麦、耐雪性、赤さび病抵抗性 |
背景・ねらい | 超強力小麦はカナダの小麦銘柄の一つであり、その小麦粉は強すぎる生地物性のためこれまで注目されていなかったが、現在流通拡大しつつある冷凍生地製パンに適することや国産小麦にブレンドすることでその脆弱な生地物性を改善できることなどが明らかにされている。そこで国産小麦の新たな需要拡大を進めるためにこれまで我が国では育成されていない超強力的物性を持つ小麦品種の育成を図る。 |
成果の内容・特徴 | 「勝系33号」は、平成4年度に秋播硬質パン用途を目標として、米国の硬質赤冬小麦(Hard Red Winter Wheat)のカンサス州立大学育成系統「KS831957」を母とし「ホロシリコムギ」を父として人工交配(北交959)を行い、選抜、固定を図ってきたものである。平成12年度の世代は雑種第8代である。 「勝系33号」は、「ホロシリコムギ」と比較して次のような特性を有する。 1. 耐雪性は同程度に強い。 2. 出穂期、成熟期は同程度の中生である。 3. 稈長、穂長は同程度で耐倒伏性はやや劣る。穂数は多い。稈長、穂長は同程度で耐倒伏性はやや劣る。穂数は多い。 4. リットル重は同程度、千粒重はやや低い。収量性はやや劣る。 5. 赤さび病抵抗性、うどんこ病抵抗性は強く、縞萎縮病抵抗性、耐穂発芽性は同程度である。 6. 製粉歩留は同程度、粉の粗蛋白含量は高い。粉色は同程度でやや黄色みが強い。 7. アミログラフの最高粘度は同程度である。 8. 生地の物性は極めて強く超強力小麦の特性を示す。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 超強力小麦は小麦粉生地物性が強力小麦よりも強く、通常の回転数のファリノグラフ、製パンミキサー等から得られた生地ではディベロップが不十分で十分な評価が行えない。 |
カテゴリ | 萎縮病 うどんこ病 小麦 需要拡大 抵抗性 品種 |