タイトル | 製パン性、耐病性が優れる小麦新品種「東山42号」 |
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担当機関 | 長野農事試 |
研究期間 | 1996~2007 |
研究担当者 |
久保田基成 牛山智彦 近藤武晴 後藤和美 高橋信夫 細野 哲 酒井長雄 上原 泰 新井利直 前島秀和 谷口岳志 中村和弘 中澤伸夫 田淵秀樹 |
発行年度 | 2008 |
要約 | 「東山42号」は製パン性が優れる中生の硬質小麦で、縞萎縮病・赤さび病に強く、耐穂発芽性が優れる。平成20年度栃木県で認定品種に採用された。 |
キーワード | コムギ、硬質、製パン性、耐病性、穂発芽性、半数体育種法 |
背景・ねらい | 関東・東山地域において、現在、パン用または中華めん用硬質小麦品種として奨励(認定)品種に採用され普及しているのは「ユメアサヒ」「ハナマンテン」の2品種である。実需からは増産と高品質化の要望が強く、栽培農家からは耐倒伏性、穂発芽性、耐病性など栽培適性の改良を求める声が強い。そこで主に関東・東山地域に適応した、栽培適性が優れ、製パン性の優れるパン用硬質小麦の育成を図った。 |
成果の内容・特徴 | 「東山42号」は、早生、良質、硬質、高製パン適性を育種目標として平成9年5月、早生、硬質、高製パン適性の「西海180号(ニシノカオリ)」を母とし、越冬性の優れた超強力小麦系統の「KS831957」を父親として人工交配を行い、同年12月に、得られた雑種第1代においてトウモロコシ法による半数体育種法を用い直ちに固定系統を得て、以降、選抜を図ってきたものである。平成19年に播種した世代は半数体倍加後第11世代 (DH11)である。 育成地では「シラネコムギ」と比較して次のような特徴がある(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | 育種 萎縮病 うどんこ病 硬質小麦品種 小麦 新品種 耐寒性 抵抗性 とうもろこし 播種 肥培管理 品種 |