タイトル | 高水分材料のフレール型ロールベーラ収穫時におけるサイレージ品質改善 |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 | 2000~2003 |
研究担当者 |
服部育男 佐藤健次 小林良次 只野克紀(スター農機) 黒宮伸夫(ヤンマー農機) 小原信孝(スター農機) 和田俊郎(ヤンマー農機) 上島磯喜(ヤンマー農機熊本) 大川鐘一(スター農機) |
発行年度 | 2003 |
要約 | 出穂期の飼料イネやギニアグラスのような高水分材料をフレール型ロールベーラでダイレクト収穫時に乳酸菌・酵素製剤を添加すると、サイレージのpHの低下、乳酸含量の増加が認められ、発酵品質が改善される。 |
キーワード | フレール型ロールベーラ、サイレージ、高水分、乳酸菌、飼料イネ、飼料利用 |
背景・ねらい | 水田転作の飼料作物として飼料イネの利用が注目されている。水田に対応でき、他の飼料作物にも対応可能な自走式フレール型刈り取りロールベーラは貯蔵性の高いサイレージ調製が可能であるが、若刈りなどで高水分の場合は調製条件が劣り、不良発酵が起きやすい。そこで、出穂期の高水分材料をフレール型ロールベーラでダイレクト収穫し、乳酸菌等の添加による発酵品質改善効果を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 出穂期の飼料イネは乾物率が27.5%(水分72.5%)、出穂始期のギニアグラスは乾物率が19.5%(水分80.5%)とロールベールサイレージとしては高水分の材料である(表1)。 2. このような材料をフレール型ロールベーラでダイレクト収穫すると、乳酸菌・酵素製剤の添加により、サイレージのpHは対照区より低下する傾向を示す(図1)。 3. サイレージ中の乳酸含量は乳酸菌・酵素製剤の添加により、対照区より高まる傾向を示す(図2)。 4. 発酵品質を表すV-SCOREは乳酸菌・酵素製剤の添加により、ギニアグラスサイレージの畜草1号+酵素を除き、対照区の「不良」から「可」以上に改善される(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 高水分の材料草をフレール型ロールベーラでサイレージ調製する際の品質改善技術の参考となる。 2. 酵素剤添加の必要性は単少糖含量の多寡により判断する。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | 飼料作物 水田 |