| タイトル |
バミューダグラスなど暖地型牧草・芝草の新病害およびその病原同定 |
| 担当機関 |
飼料作環境研究チーム |
| 研究期間 |
2003~2007 |
| 研究担当者 |
月星隆雄
菅原幸哉
大久保博人
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| 発行年度 |
2006 |
| 要約 |
暖地で栽培される暖地型イネ科牧草および芝草に発生する糸状菌による新病害として、バミューダグラス斑点病、パラグラス斑点病、セントオーガスチングラス黒穂病を新たに病名登録し、ローズグラス褐点病の病原同定を行った。
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| キーワード |
新病害、糸状菌病、暖地、暖地型イネ科牧草・芝草、飼料作物栽培・調製・評価
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| 背景・ねらい |
暖地ではC4型イネ科植物が牧草・飼料作物として利用されるが、病原菌にとっても発生好適地であり、様々な病害が発生する。しかし、発生する病害の診断・同定への取り組みは不十分であり、数多くの病害がいまだ明らかにされていない。 そこで、暖地で発生するバミューダグラス、ローズグラスなどの未特定病害を診断し、病原菌を特定して新病害としての位置付けを明らかにすることを目的とする。
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| 成果の内容・特徴 |
- バミューダグラス斑点病(新病害、英名Leaf spot、図1)
2003年鳥取県鳥取市で発生した。病徴は葉身および葉鞘に楕円形~紡錘形、褐色~紫褐色、大きさ2-8×1-2mm程度の斑点を形成する。多発すると株全体が枯れ上がる。病原菌は生育適温25℃、上限35℃で、形態および分子系統からCochliobolus peregianensis Alcornと同定した。本病菌は日本新産種である。 - ローズグラス褐点病(病原同定、図2)
2002年沖縄県石垣市で確認した。病徴は葉身および葉鞘に褐色、長さ1-2mmの短線状の斑点を多数形成し、西原(1978)が報告した褐点病と判定した。病原菌は生育適温28℃、上限は35℃で、形態および分子系統からCurvularia verruculosa Tandon & Bilgrami ex Ellisと同定した。 - パラグラス斑点病(新病害、英名Leaf spot、図3)
2000年に沖縄県石垣市で発生した。病徴は葉身に周縁部褐色、中心部黄褐色、長楕円形~紡錘形、大きさ5-20×1-5mm程度の斑点を形成する。病原菌は生育適温28℃、上限は35℃で、形態からBipolaris panici-miliacei (Nisikado) Shoemakerと同定した。 - セントオーガスチングラス黒穂病(新病害、英名Smut、図4)
2000年に沖縄県今帰仁村で発生した。病徴は出穂開花後に穂全体が黒穂化し、表面は初め灰色の薄い外皮に被われるが、すぐに破れて黒粉(黒穂胞子)を飛散した後、花軸だけが残る。病原菌を形態からUstilago affinis Ellis et Everheartと同定した。 - 上記4病害は新病害あるいは病原同定として日本植物病理学会に病名登録した。病徴および病原菌写真は飼料作物病害図鑑(http://nilgs.naro.affrc.go.jp/db/diseases/dtitle.html)で公開している。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 新病害に関する知見は、今後の病害生態研究、抵抗性育種試験等の基礎となる。
- バミューダグラス斑点病、ローズグラス褐点病およびパラグラス斑点病については病原性を確認しているが、セントオーガスチングラス黒穂病の病原性は未確認である。
- バミューダグラスおよびセントオーガスチングラスは芝草として、ローズグラスは牧草として利用され、パラグラスは栽培が南西諸島に限られる牧草種である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
育種
飼料作物
抵抗性
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