稲発酵粗飼料用イネのビタミンE含量は葉でもっとも高い

タイトル 稲発酵粗飼料用イネのビタミンE含量は葉でもっとも高い
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター
研究期間 2006~2008
研究担当者 三枝貴代
石川哲也
草佳那子
石田元彦 
発行年度 2006
要約 黄熟期に収穫、調製した稲発酵粗飼料用イネ中のビタミンEの含量を葉、茎、穂で比較すると、葉でもっとも高い。その含量は、品種や成熟ステージによって変動する。
キーワード 飼料イネ、ビタミンE(α-トコフェロール)、ホールクロップサイレージ
背景・ねらい 稲発酵粗飼料を給与すると、牛肉脂肪の酸化抑制や肉色保持に有効であるとされている。稲発酵粗飼料に含まれているビタミンEの抗酸化性が要因と考えられており、高ビタミンE稲発酵粗飼料の調製が望まれている。ビタミンE含量の高い稲発酵粗飼料を調製するためには、ビタミンE含量の変動要因の解明が必要である。
そこで、稲発酵粗飼料用イネのどの部位のビタミンE含量が高いのかを明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 稲発酵粗飼料用イネ中のビタミンEの含量は葉でもっとも高い(図1)。
  2. 稲発酵粗飼料用イネにおける葉の重量割合は品種によって大きく異なり(表1)、葉の割合が高い品種を用いることで、ビタミンEを多く含む稲発酵粗飼料を調製できる可能性がある。
  3. ビタミンEの含量は、イネの品種によって異なる(図1,2)。
  4. ビタミンEの量は、イネの成熟ステージによって変動する(図2)が、いずれの生育ステージにおいても、茎や穂よりも葉で含量が高い。
成果の活用面・留意点
  1. ビタミンE含量の高い稲発酵粗飼料用イネの育種と検索に活用できる。
  2. 葉は葉身、茎は葉鞘+稈を現している。
  3. ビタミンEの含量は、施肥法などの栽培法、栽培地や気象によっても変動する。
  4. 稲発酵粗飼料中のビタミンE量は、原料となるイネのビタミンE量が一定でも、サイレージ調製法および貯蔵法によって変動する。
図表1 227160-1.gif
図表2 227160-2.gif
図表3 227160-3.gif
カテゴリ 育種 飼料用作物 施肥 品種

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