タイトル | 斑点米カメムシ抵抗性牧草の育種に活用できるエンドファイト「Neotyphodium occultans」 |
---|---|
担当機関 | 飼料作物育種研究チーム |
研究期間 | 2005~2008 |
研究担当者 |
柴卓也 井上達志(宮城大) 荒川明 山下雅幸(静岡大) 神田健一 菅原幸哉 大久保博人 |
発行年度 | 2008 |
要約 | エンドファイトの一種Neotyphodium occultansが感染したイタリアンライグラスは、斑点米カメムシ抵抗性物質であるN-フォルミルロリンを蓄積し、摂食したアカヒゲホソミドリカスミカメの生存率を低下させる。近縁種の菌で問題となる家畜毒性物質は蓄積しない。 |
キーワード | エンドファイト、害虫抵抗性、斑点米カメムシ類、ライグラス、飼料作物育種 |
背景・ねらい | イタリアンライグラスなどのイネ科牧草は、斑点米の原因となるカメムシ類(斑点米カメムシ)の発生源になりやすいため、水田周辺での作付けのためには斑点米カメムシ抵抗性牧草の開発が求められる。Neotyphodium属のエンドファイト(植物共生糸状菌)が感染した牧草は各種の害虫に抵抗性を示す例が知られ、斑点米カメムシ抵抗性牧草の作出に活用できる遺伝資源として期待されている。しかし、エンドファイトは植物中に家畜毒性物質を産生する場合もある。そこで、近年イタリアンライグラスで発見されたエンドファイト、N. occultansのカメムシ防除素材としての有効性を評価するため、N. occultans感染イタリアンライグラスの家畜毒性物質とカメムシ抵抗性物質の植物体中での濃度を明らかにする。また、感染植物を斑点米カメムシの主要種であるアカヒゲホソミドリカスミカメに給餌し、生存に及ぼす影響を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 |
|
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 育種 イタリアンライグラス 遺伝資源 害虫 カメムシ 飼料作物 水田 抵抗性 斑点米 斑点米カメムシ 防除 |