| タイトル |
消費者が放牧牛乳に求める要件とは? |
| 担当機関 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 |
| 研究期間 |
2006~2007 |
| 研究担当者 |
栂村恭子
的場和弘
宝野英紀(日本ミルクコミュニティ)
宮﨑文則(日本ミルクコミュニティ)
高橋繁男
小迫孝実
吉ざわ努
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| 発行年度 |
2008 |
| 要約 |
放牧牛乳は消費者にとって魅力的な牛乳であり、消費者が特に重視するのは、国産粗飼料、放牧草を多く食べていること、放牧飼育から期待される成分や風味である。放牧時間は6時間以上、放牧期間は6か月以上が求められている。
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| キーワード |
放牧牛乳、消費者ニーズ、認証
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| 背景・ねらい |
放牧の普及のためには、放牧畜産物の高付加価値化が有効であり、そのための認証制度が検討されている。より実効性のある認証制度の策定には、消費者ニーズや商品化の可能性の把握が必要である。そこで、放牧牛乳のマーケティング調査を通して、消費者が求める放牧牛乳の要件を明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 調査会社が有する約8万人の女性パネルに調査協力を依頼し、牛乳を週に2L以上購入する既婚者(牛乳の流通・販売関係者を除く)で、主に購入する牛乳の銘柄、生協利用の有無、食に関する考え方などに関するアンケート回答によりG1:食品への関心が高く、食べたい食品は通販等でも購入する者、G2:生協牛乳購入者、G3:プレミアム牛乳購入者、G4:一般牛乳購入者の4つのグループに分けたところ、該当者は2333人でそれぞれの割合は8、31、19、42%である。
- 各グループから年齢構成が同様になるように100名を抽出し、放牧牛乳に関するマーケティング調査を実施した。放牧牛乳の購入意向のある割合は、G1~G4で93、86、83、75%といずれも高く、購入意欲のある消費者の割合が高い。購入希望価格は、G1~G4で254、244、246、229円である。
- 放牧牛乳の認証基準として検討されている項目について求める基準をたずねたところ、「国産と輸入飼料の割合」については「国産だけ」を、「乳牛が食べている草の種類」は、「牧草地に生えている青草が中心」を50%以上の人が選ぶ。放牧条件については、放牧時間は6時間以上、放牧期間は6か月以上の割合がもっとも高い(表1)。
- 放牧牛乳を放牧期間に生産された牛乳のみに限定するか、放牧期間中の放牧が十分であれば冬季の非放牧期間も含めて放牧牛乳と認めてよいかについては、ほぼ同じ割合である(表1)。
- 放牧牛乳の認証基準において重視する得点が特に高かった項目は、「国産粗飼料と輸入粗飼料の割合」、「乳牛が食べている草の種類」、「放牧牛乳に期待する成分や風味」である(図1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 放牧牛乳の認証制度策定の基礎データとなった。放牧牛乳のプレミアム化に活用できる。
- 放牧畜産に関する認証制度は日本草地畜産種子協会で運用される予定である。
- 調査会社が有するサイバーパネルは19万人であり、マーケティング調査はインターネットにより平成19年2月に実施した結果である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
高付加価値
乳牛
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