広食性新蚕品種「日603号・日604号×中604号・中605号」

タイトル 広食性新蚕品種「日603号・日604号×中604号・中605号」
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 1993~1996
研究担当者
発行年度 1993
要約 繭糸質が優良で低コスト人工飼料に適合する春蚕用の広食性蚕品種「日603号・日604号×中604号・中605号」(愛称:はばたき)を育成した。既存の広食性蚕品種より繭糸長が著しく長く、織度も細く、高品質繭の低コスト生産が可能になった。
背景・ねらい 近年、低コスト養蚕を目的に低コストの人工飼料(LPY)が開発さ
れるとともに、これと並行してLPY飼料に適合する広食性蚕品種「
あさぎり」と「しんあさぎり」が育成された。しかし、これらの蚕
品種は繭糸長、繭糸織度などの繭糸質や自然上蔟に対応できる登蔟
性に弱点があり、これらの改良が要望されていた。そこで、これら
に対応する実用性の高い新しい広食性蚕品種の育成を行った。
成果の内容・特徴
  1. 平成4年度の農林水産省委託蚕品種性状調査の結果、春蚕用の広食
    性蚕品種「日603号・日604号×中604号・中605号」愛称「はば
    たき」が選抜され四元交雑種として平成5年3月に指定された。
  2. 中604号と中605号は限性斑紋品種であるが、交雑種の幼虫斑紋は
    総て形蚕になる。原種と交雑原種の性状に欠点がなく、飼育と採種
    を行う上で特に問題はない。
    (表1)
  3. 食性が著しく豊かであるので低コスト人工飼料によく適合し、発育
    が良好で眠期もよく揃い飼育上の問題点はない。既存の広食性蚕品
    種に比べて糸質が優れており、対照品種「しんあさぎり」に比べ、
    繭糸長は約150m長く、繭糸繊度は0.35d(デニール)細い。また
    、繭重、収繭量、繭糸量、生糸量歩合、解じょ率及び小節はほぼ等
    しい。普通品種に比べても全般的に遜色ない成績を示す。
    (表2)
  1. 4齢まで人工飼料育した場合は配蚕等にあたって蚕体が損傷しやす
    くなるので、取扱いに注意を要する。5齢期は食桑が活発であるの
    で、給桑量に注意し、また壮蚕期と上蔟中は通風、換気をよくし、
    解じょ率を良好にするよう努めることが望ましい。
  2. 低コスト人工飼料で飼育することにより、高品質繭を低コストで生
    産できる。
[その他]
研究課題名:繭糸質に特徴のある用途別蚕品種の選抜
予算区分 :経常
研究期間 :平成5年度(平成4~8年度)
成果の活用面・留意点
  1. 4齢まで人工飼料育した場合は配蚕等にあたって蚕体が損傷しやす
    くなるので、取扱いに注意を要する。5齢期は食桑が活発であるの
    で、給桑量に注意し、また壮蚕期と上蔟中は通風、換気をよくし、
    解じょ率を良好にするよう努めることが望ましい。
  2. 低コスト人工飼料で飼育することにより、高品質繭を低コストで生
    産できる。
図表1 227237-1.gif
図表2 227237-2.gif
カテゴリ カイコ 桑 低コスト 品種

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