| タイトル | 高度不飽和脂肪酸強化ワムシの給餌によるズワイガニメガロパ量産化の試み |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター小浜栽培漁業センター |
| 研究期間 | 2006~2010 |
| 研究担当者 |
森田哲男 |
| 発行年度 | 2006 |
| 背景・ねらい | ズワイガニの技術開発において,第一期中期計画では大型水槽におけるゾエア期(1~2期)の大量死防除技術の開発(飼育水の機械的攪拌や細菌性疾病の防除等)に取り組み,ゾエア後期(2期)で90%前後の生残率が得られるようになった。しかし,ゾエア2期からメガロパへの変態時期における大量死が新たな問題となり,安定した稚ガニ量産の障害となっている。そのため,小型容器を用いた試験で,生物餌料に含まれる高度不飽和脂肪酸のEPAおよびDHAの含量および両者の比率がゾエア期の生残状況に及ぼす影響を比較し,メガロパ幼生への変態時の生残向上に効果が認められた。 そこで,本年度は大型水槽を用いて,メガロパ幼生変態期における大量死の防除技術の開発として,これまでに明らかになったゾエア幼生の栄養要求に適したEPAおよびDHAを強化した生物餌料の給餌を検討した。 |
| 成果の内容・特徴 | 17年度までに開発したEPA,DHAによるワムシおよびアルテミアの栄養強化方法等に関する基礎的知見を大型水槽(500L,20KL)に応用し,メガロパ期までの成長,生残等を比較した(表1)。その結果,通常飼育では飼育経過に伴って沈下するゾエア幼生の割合が増加したが,脂肪酸強化餌料を用いた試験区では収容時より浮上個体の割合(浮上率)が向上する傾向が認められ(図2),生残率は500Lで75.3%(対照区33.5%),20KLで66.7%(同,8.2%)となり過去最高の結果が得られた(表1)。また,乾重量は従来の飼育方法(対照区)より1.2倍増加し(図2),成長に有効であることがわかった。 |
| 成果の活用面・留意点 | メガロパ期までの大量死の防除技術として,餌料に高度不飽和酸を強化したワムシを与えることにより,大型水槽でも小型容器同様の飼育結果が得られ,メガロパ期までの量産化が期待される。 |
| 図表1 | 229880-1.pdf |
| カテゴリ | 病害虫 防除 |
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