| タイトル |
局所的紫外線照射に対するカイコ卵とショウジョウバエ卵の反応性の相違 |
| 担当機関 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所 |
| 研究期間 |
1994~1997 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1994 |
| 要約 |
昆虫卵を局所的に紫外線照射すると体の一部が欠損した幼虫が発生する。このような紫外線反応性はカイコでは産卵直後の受精期から見られたが、ショウジョウバエでは胞胚形成頃まで見られず、両者の胚発生メカニズムの違いが示唆された。
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| 背景・ねらい |
紫外線レーザーを用いて昆虫卵を局所的に照射すると照射部位に応じて、体の一部が欠損した幼虫が発生する。この方法を用いてカイコ卵の各部分が将来どの器官に分化するのかを示す運命予定地図を作成したが、その際、カイコ卵の紫外線照射に対する反応がショウジョウバエで得られた知見と異なることが示唆された。そこで、カイコとショウジョウバエにおける胚発生メカニズムの違いを明らかにする目的で、両種の卵をさまざまな発育段階で紫外線照射し比較解析する。
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| 成果の内容・特徴 |
- カイコでは、照射時における卵の発育段階の影響は比較的小さく、常に致死率は低く、欠損幼虫の出現頻度は高かった
(図1a)。 欠損の大きさも常にほぼ一定であった。
- ショウジョウバエでは、卵の発育段階による影響が大きく、受精直後に照射した場合には大部分が正常幼虫に発生したのに対し、核分裂期に照射した場合には致死率が非常に高くなり、高頻度で欠損幼虫が誘導されるのは胞胚期以降に照射した場合のみであった
(図1b)。 しかも、欠損部分は発生初期に照射した場合に最も大きく、照射時における卵の発育段階が進むに従って小さくなった。
- このように、カイコ卵とショウジョウバエ卵では局所的な紫外線照射に対する反応性が著しく異なることから、両者の胚発生メカニズムの違いが示唆された。
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| 成果の活用面・留意点 |
近年の発生研究の中心にあるショウジョウバエの研究知見は、他の昆虫にも全て当てはまると考えられがちであるが、本研究はこのことの危険性を指摘している。
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
カイコ
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