解じょ張力を利用した煮繭状態の計測法

タイトル 解じょ張力を利用した煮繭状態の計測法
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 1994~1995
研究担当者
発行年度 1994
要約 繰糸する際の解じょ張力及び硬膠着点の出現率を利用して、繭の煮熟状態を計測する新たな手法を開発した。本法は、生糸生産工程における最適煮繭条件を設定する上で有用である。
背景・ねらい 繰糸に先だって行われる煮繭は、繭から繭糸が離れるとき、糸がもつれたり切断しないように、繭層のセリシンを均一に膨潤・軟化させることを目的としている。しかし、原料繭の性状や煮繭条件によって、繭層内に煮繭むらを生じ、繰糸成績や生糸の品質に影響を及ぼすことがある。そこで、解じょ張力の変化や硬膠着点の出現率を利用して繭の煮熟状態を連続的に把握し、その情報を生糸生産工程にフィードバックさせる新たな計測法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 繭を外層から内層へ繰糸する際に発生する解じょ張力を連続的に計測し、その移動平均、移動標準偏差から変動係数を計算するとともに、繭糸の硬膠着点を繭層の部位別に測定する手法である。
  2. 繭が均一に煮繭処理されてる場合には、外層から内層に至る解じょ張力の変動係数はほぼ直線的に増加し、内層部の煮繭条件が不十分な場合には変動係数は内層部で大きくなる
    (図1)。
  3. 繭の外層から内層にかけ硬膠着点の分布状態を連続的に把握することによって、繭層部位別の煮熟状態を知ることができ、煮繭条件の設定や修正に役立つ
    (図2)。
成果の活用面・留意点 繭の煮熟状態を連続的に把握することが可能となったので、今後はさらに簡易な検出装置を開発するとともに、それらの情報を煮繭条件の設定にフィードバックさせる必要がある。
図表1 227280-1.gif
図表2 227280-2.gif
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