シルクレザーの開発

タイトル シルクレザーの開発
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 1995~2000
研究担当者 今井恒夫
赤羽恒子
坪内紘三
発行年度 1995
要約 既に開発した絹微粉末をポリウレタン系の塗料と混合し、これをスプレー方式で塗布したところ、ドライな手触りで、レザータイプの高級感を与える塗料素材が得られ、これをシルクレザーとした。
背景・ねらい 生体素材である絹糸は風合い、吸・放・透湿性、生体適合性等の機能性がよく、古くから貴重な繊維素材として利用されてきた。一方、絹糸を繊維として利用するだけでなく、絹糸の形態や高次構造の変換によって、その機能の利用開発が要望されている。そこで、昨年度に得られた絹微粉末を塗料と混ぜ、絹粉末入りのコーティング材として、絹の機能を持った塗料を検討する。
成果の内容・特徴
  1. プラスチック表面に塗布したシルクレザーは粉末(図 1)の混入を感じさせず、手触りはドライタッチで、レザータイプの高級感を与える素材となった。
  2. 粉末が小さいと擬集しやすいので、絹粉末の塗料への混入は粉末を均一に分散することが重要である。粉末の割合としては30%程度までと考えられる。
  3. 塗布されたシルクレザー(図 2)の表面形態は(図 3)から分かるように粉末間に隙間がある。これは絹粉末の固さとスプレー方式で塗布したことによる効果であり、触れたとき皮膚から発散する水分はこのような隙間や絹粉末自身の吸放湿(図 4)の効果も加わって、ドライな感じを与える。また、表面の凸凹が一般のペイントのような鏡面反射を抑えている。
成果の活用面・留意点 プラスチック素材外への利用については、例えぱ木材へは予め樹脂加工した上にコーティングし、スチールへは塗布した塗料の上にコーティングすれぱ、ほとんどの素材にシルクレザー加工ができる。
図表1 227293-1.jpg
図表2 227293-2.jpg
図表3 227293-3.jpg
図表4 227293-4.jpg
カテゴリ 加工 機能性

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