| タイトル |
絹タンパク質を素材とする抗血液凝固物質の作出 |
| 担当機関 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所 |
| 研究期間 |
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| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1996 |
| 要約 |
絹タンパク質を硫酸処理することにより作出した物質は、血液の凝固時間を延長し、抗血液凝固作用があることを見出した。硫酸処理により絹糸構成タンパク質は低分子化し、硫酸処理条件によりその抗血液凝固活性が変化することを見出した。
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| 背景・ねらい |
抗血液凝固物質は医療現場において広範囲に使用されている重要な物質である。現在、最も広く利用されているのは、動物から抽出したヘパリンである。ヘパリンの最近の研究から、その抗血液凝固作用発現には分子内の硫酸基とそれらの位置が重要であることが明らかにされてきた。そこで、そのヘパリンを模倣した新しい抗血液凝固物質の作出を、繭糸類を素材として試みる。
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| 成果の内容・特徴 |
- 繭糸類を水分散液として、濃硫酸を滴下し、一定時間撹拌しながら反応した後、中和・脱塩し、凍結乾燥するという硫酸処理工程を確立した。
- 繭糸構成成分であるフィブロインとセリシンを濃硫酸処理した物質は、血漿のトロンビン時間、部分活性化トロンボプラスチン時間あるいは、プロトロンビン時間を延長し、抗血液凝固作用が発現されることを見出した。
この作出した物質は、人血液の凝固時間を延長することを確認した。
- 硫酸処理工程における、硫酸濃度、反応時間等の条件を変化させることにより抗血液凝固活性が変化した。
- フィブロインあるいはセリシンを濃硫酸処理することにより、フィブロインあるいはセリシンが低分子化することがわかった。
- この物質の抗血液凝固活性は、ヘパリンのそれに比べて低い(現状では約1/500)。
具体的データ
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| 成果の活用面・留意点 |
血液検査用途や抗血栓性素材開発用途としての展開が可能であるが、抗血液凝固機構の解明が必要である。ヘパリン代替としては、詳細な安全性試験や抗血液凝固作用の向上が必要である。
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
乾燥
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