| タイトル |
VA菌根菌とパスツーリア菌の併用はネコブセンチュウ害を相乗的に抑制する |
| 担当機関 |
農業研究センター |
| 研究期間 |
1999~2001 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
VA菌根菌を接種し定着させたトマト苗をパスツーリア菌を混和したサツマイモネコブセンチュウ汚染土に定植すると、根部の被害や線虫密度がVA菌根菌またはパスツーリア菌の単独処理の場合より減少し、トマトの生育も良好となる。
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| 背景・ねらい |
VA菌根菌には植物に対する成長促進効果のほか、病原生物を根絶する作用はないものの、ネコブセンチュウやフザリウム菌の抑制効果が知られている。一方、ネコブセンチュウの生物防除資材である天敵細菌パスツーリアは、作物のネコブセンチュウ害の半恒久的な抑制効果が実証されているものの、即効性はなく、施用初年の作物の線虫害を抑制できない。そこで、施用初年の線虫害軽減を目的に、VA菌根菌によるパスツーリア菌の補完効果をポット試験により検討する。
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| 成果の内容・特徴 |
- VA菌根菌(Glomus sp.R10 ATCC-74311、出光興産)またはパスツーリア菌(Pasteuria penetrans, パストリア水和剤、ネマテック)を単独処理したネコブセンチュウ汚染土壌のトマトの生草重は無処理(ネコブセンチュウ単独)と異ならないが、両者を同時に処理すると無処理のトマトに比べ生草重が52%増加し、生育抑制の軽減に共力作用が認められる(図1)。
- ネコブセンチュウの加害によるトマトの根の根こぶ形成は、VA菌根菌またはパスツーリア菌の単独処理ではまったく抑制されない。しかし、両者を同時に処理したトマトの根こぶ着生度(10段階調査法)は、無処理(ネコブセンチュウ単独)の場合より32%小さくなり、根の被害軽減に共力作用が認められる(図2)。
- トマト苗移植後第10週の土壌20g当たりのネコブセンチュウ第2期幼虫数はVA菌根菌またはパスツーリア菌の単独処理により抑制されるが、抑制率は同程度(約40%減)である。しかし、VA菌根菌とパスツーリア菌を同時に処理したトマトでは、無処理(ネコブセンチュウ単独)のトマトに比べ第2期幼虫数が約60%減少し、第2期幼虫数の抑制に共力作用が認められる(図3)。VA菌根菌はパスツーリア菌の増殖を妨げない(図4)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- VA菌根菌とパスツーリア菌を併用すると、トマトがパスツーリア菌導入当初に受けるネコブセンチュウの被害が軽減され、生物防除法普及促進に有用なデータとなる。
- 本試験で用いたVA菌根菌は高リン酸条件でも植物生育を抑制しない土着系統である。
- 結果はポット試験のデータであるため、圃場試験による増収効果の実証が必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
病害虫
栽培技術
トマト
防除
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