全雄系のアスパラガス新品種‘ズイユウ’(普及)

タイトル 全雄系のアスパラガス新品種‘ズイユウ’(普及)
担当機関 北海道農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 伊藤喜三男
永井 信
吉川宏昭
佐藤 裕
室 崇人
小餅昭二
清野(浦上)敦子
田中征勝
発行年度 1998
要約 アスパラガス‘ズイユウ’は萌芽が早く、若茎重がやや大きく、アントシアニンの発現が少ない、多収なグリーンアスパラガス一代雑種である。全雄形質を有し、種子が極めて少ないので実生の雑草化は認められない。
キーワード 月交3号、グリーンアスパラガス一代雑種、全雄形質北海道農試 作物開発部 上席研究官・野菜花き研究室
背景・ねらい  アスパラガスは北海道に適する重要な移出野菜である。しかしながら、わが国の栽培品種はほとんどが外国からの導入品種であり、地域によっては収量が低く品質が劣っている。このため、地域適応性の高い品種を育成することが急務であり、特に全雄系で収量と品質が優れる一代雑種品種の育成が望まれている。
成果の内容・特徴
  1. 本品種は‘瑞洋’から選抜したクローン系統‘瑞洋-2’を種子親とし、北海道大学育成の 超雄系クローン系統‘ZM-19’を花粉親とする一代雑種である。「月交3号」の系統名を付して 1993年から6か年間にわたる系統適応性検定試験の結果、全雄形質を有し、萌芽が早く、多収 で品質が優れており、実用系統として有望であると評価されたため命名登録を行った。
  2. ‘北海100’に比べて萌芽が早く、1本重がやや大きく、多収である。
  3. 全雄形質を有するが、年によって結実株が30%程度認められる。しかしながら、種子数が極 めて少ないので実生の雑草化は認められない。
  4. 若茎の色は‘北海100’と同程度であるが、先端部のしまり、揃いが優れる。
  5. 若茎のりん片葉のアントシアニンの発現は‘北海100’よりやや少ない。
  6. 草丈は‘北海100’、‘UC157’と同程度かやや大きい。
  7. 青果(グリーンアスパラガス)用に適する。
  1. 適応地域 北海道、東北及び本州の高冷地地帯でのグリーンアスパラガス露地普通栽培地帯に適する。
成果の活用面・留意点
  1. 適応地域 北海道、東北及び本州の高冷地地帯でのグリーンアスパラガス露地普通栽培地帯に適する。
  2. 留意点
  3. 茎枯病、斑点病に対する抵抗性は付与されていないので病害防除は一般品種と同様に行う。
図表1 227586-1.jpg
カテゴリ 病害虫 アスパラガス 雑草 新品種 抵抗性 品種 防除

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