シクロヘキサジオン系ジベレリン生合成阻害剤によるストックの草丈及び開花調節

タイトル シクロヘキサジオン系ジベレリン生合成阻害剤によるストックの草丈及び開花調節
担当機関 野菜・茶業試験場
研究期間
研究担当者 Lewis N. Mander(オーストラリア国立大)
Rod W. King(オーストラリア産業省)
久松 完
腰岡政二
発行年度 1999
要約 〔要約〕ストックにおいて、シクロヘキサジオン系ジベレリン生合成阻害剤を処理することにより、花芽分化促進が可能である。処理濃度を変えることより開花および茎伸長の調節が可能である。
キーワード ストック、シクロヘキサジオン系ジベレリン生合成阻害剤、花芽分化促進、開花、茎伸長野菜・茶業試験場 花き部 開花制御研究室
背景・ねらい ストックの花芽分化にはジベレリン(GA)が関与している。そこで,GA生合成後期に作用するシクロヘキサジオン系ジベレリン生合成阻害剤;トリネキサパックエチル(TNE)を供試し、GAの生合成および代謝の調節による生育・開花調節技術の開発を目指す。
成果の内容・特徴
  1. TNE処理濃度の違いにより茎伸長の調節が可能である(図1)。低濃度処理の場合、茎伸長を促進し、高濃度処理の場合、茎伸長を抑制する。
  2. TNEの低濃度処理の場合、GAの不活性化機構である2β位の水酸化が阻害され活性型GA(GA4)濃度が高くなる。一方、高濃度処理の場合、GAの活性化機構である20位の酸化および3β位の水酸化が阻害され、GA4濃度が低くなる(表1)。
  3. TNE処理濃度の違いにより花芽分化の調節が可能である(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 新しい生育・開花調節技術の開発に繋がる。
  2. TNE同様,シクロヘキサジオン系ジベレリン生合成阻害剤;プロヘキサジオンカルシウム処理により開花調節が可能である。
  3. 生育・開花とジベレリンへの感受性あるいは反応性との関係については、未解明であるので適用には留意する。
  4. 切り花品質が軟弱になる傾向があるので、高温期や茎が柔らかくなり易い品種・系統には留意する。
図表1 227642-1.gif
図表2 227642-2.jpg
図表3 227642-3.gif
カテゴリ ストック 品種

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