カーネーション花弁に存在する新規色素

タイトル カーネーション花弁に存在する新規色素
担当機関 野菜・茶業試験場
研究期間 2000~2002
研究担当者 腰岡政二
山口雅篤(南九州大学)
中山真義
発行年度 2000
要約 〔要約〕カーネーションの花弁から新規に同定された2種の色素は、環状に架橋されたマリルアントシアニンである。
キーワード カーネーション、環状に架橋、マリルアントシアニン野菜・茶業試験場 花き部 開花制御研究室
背景・ねらい カーネーションの花弁においては、ペラルゴニジン 3-O-マリルグルコサイドとシアニジン 3-O-マリルグルコサイドに加え、その他の2種の未知アントシアニン(1、2)が主要アントシアニンであることが示されている。これらの未知アントシアニンの構造を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 暗桃色の‘シンフォニーローズ’と紫色の‘パヒューム’の花弁から、未知アントシアニン1と2をそれぞれ単離し、吸光特性、FABMS、NMR を測定した(表1)。
  2. カーネーションの花弁には、新規色素であるペラルゴニジン 6''-O-4, 6'''-O-1-サイクリックマレイト (m/z: 693; λmax: 265 nm, 505 nm)(1)とシアニジン 6''-O-4, 6'''-O-1-サイクリックマレイト (m/z: 709;λmax: 275 nm, 520 nm)(2)が主要アントシアニンとして存在する(図1)。
  3. 環状に架橋されたユニークな構造を有するこれらのアントシアニンをサイクリックマリルアントシアニンと呼び、アントシアニン1と2をそれぞれサイクリックマリルペラルゴニジンとサイクリックマリルシアニジンと命名することを提案している
成果の活用面・留意点
    新しいアントシアニンの構造が明らかにされ、色素成分の理解が深まったことで、新しい花色を持つカーネーションの品種の創成に寄与できる。
図表1 227674-1.gif
図表2 227674-2.gif
カテゴリ カーネーション 品種

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