だれでもすぐ修得できる農村景観シミュレータ

タイトル だれでもすぐ修得できる農村景観シミュレータ
担当機関 (独)農業工学研究所
研究期間 2003~2005
研究担当者 山本徳司
発行年度 2004
要約 農業農村整備において景観配慮を行うに当たって、2次元の景観予測画像を容易に作成する農村景観シミュレータを開発した。このシステムは、決まった手順に沿って作業を行え、だれでもが短時間で操作法を修得できる点が特徴である。
キーワード
景観配慮、景観予測画像、シミュレータ
背景・ねらい 平成13年6月の土地改良法の改正に伴い、土地改良事業は景観や自然環境への配慮が重要な視点となった。また、農林水産省では、平成16年8月に「美の里づくりガイドライン」を公表し、美しい農山漁村景観の形成に向けた施策を展開しており、施設整備に当たって地域の個性を活かした、適正な景観配慮が求められている。
本研究では、景観配慮の支援技術として農村景観シミュレータを開発した。これまでもデジタル画像処理のソフトウェアは種々開発されてはいるが、汎用性がある半面、初心者には操作が困難であった。そこで、(1)農村景観専用の新しいアプローチを考案、(2)容易な操作で短時間に修得できるインターフェイス、(3)操作を進める中で自然に景観学習ができる、の3点を実現するアプリケーションを開発した。
成果の内容・特徴
  1. 一般に市販されている画像処理アプリケーション製品の利点、欠点を分析し、農業農村整備事業上、直接必要でない機能を搭載せず、ツールボタンやメニューの数を減らし、自然物を扱う景観シミュレーションに特化して操作性の向上を追求した(図1)。
  2. 予測景観作成において、重要な概念となるレイヤによる部品画像管理機構をクリップウィンドウとレイヤウィンドウの2段構造として実現し、他のソフトよりも理解しやすいインターフェイス設計とした。
  3. ドラッグ&ドロップするだけの簡単な操作で合成操作ができ、直感的な操作感で実行できる。
  4. 美の里づくりガイドラインの「空間的な調和」において示唆されている景観の「地」と「図」のデザイン構造を十分理解しながら、景観イメージを構成していくことになり、単に貼り絵を作るのではなく、住民とともに景観について学習しながら、よりよい景観イメージを策定・検討できることも大きな特徴である(図2)。
成果の活用面・留意点 本シミュレータは単独でも利用できるが、現在開発中のWebGIS型景観画像データベースとネットワークを組み合わせれば効率的に予測画像を作成できる。
図表1 228026-1.jpg
図表2 228026-2.jpg
カテゴリ 画像処理 くり データベース ぼたん

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