タイトル | ため池の地下水涵養機構の解明 |
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担当機関 | (独)農業工学研究所 |
研究期間 | 2004~2005 |
研究担当者 |
今泉眞之 石田 聡 土原健雄 |
発行年度 | 2005 |
要約 | 広島県中央のため池の多くは、地下水流動系において流動域に分布しており、ため池の山側から地下水が流入し、谷側へ地下水が流出する通過型ため池である。ため池の地下水涵養機能を、地下水観測、野外調査、流量観測とラドン濃度調査に基づく水収支式・ラドン物質収支式の解から明らかにした。 |
キーワード | |
背景・ねらい | ため池は、農業用水の供給以外に、地下水涵養機能などの多様な機能を持つ地域資源である。ため池の地下水涵養機能は、ため池の底から浸透した水が周囲の地下水を涵養して、地域の水循環に寄与する機能と定義される。ため池の地下水涵養機能に関する研究例は少なく、本機能の有効性を議論するためには、多くの地域での検証が必要である。そのため、広島県豊栄町のため池を例に、ため池の地下水涵養機能を地下水観測、野外調査、流量観測とラドン濃度調査から明らかにした。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 | ため池調査による地下水流出・流入量の推定値は、2004年9月30日時点の水収支である。年間の水収支を求めるためには同様の調査を定期的に行う必要がある。図3に示した個々のため池における地下流出・入量の違いは、後背地の地下水ポテンシャルの違いのほか、底質の状況、水深、貯留水の運用状況等によるが、どの要因がどのように影響しているかは、今後の課題である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | モニタリング |