タイトル |
キク科植物の根茎部に含まれるフラクトオリゴ糖含有量 |
担当機関 |
四国農業試験場 |
研究期間 |
1994~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
キク科植物12種類の根茎部に含まれるフラクトオリゴ糖含量を調査した結果、ヤーコンが7%程度と最も多く、他の供試植物の2倍以上であり、フラクトオリゴ糖原料作物として有望である。
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背景・ねらい |
健康志向からフラクトオリゴ糖が機能性糖類として注目されている。フラクトオリゴ糖はキク科作物に比較的多く含まれていることが知られているため、キク科植物12種類を供試してフラクトオリゴ糖原料作物あるいは機能性に富んだ根菜としての評価を行った。
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成果の内容・特徴 |
- 供試したキク科植物のフラクトオリゴ糖(GF2、GF3、GF4)含量はヤーコンが最も多く、収穫時に7%程度、次いでチコリ、ブラックサルシフィーの2〜3%、ゴボウ、サルシフィー、ヤマゴボウの2%程度であり、ヤーコン以外の供試植物のフラクトオリゴ糖含量はヤーコンの1/2以下である。また、野草のフラクトオリゴ糖含量は更に低率である(図1)。
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単糖、二糖、フラクトオリゴ糖の合計値に占めるフラクトオリゴ糖の比率はヤーコンで90%以上の高率であるのに対し、他の作物では75%以下である(図2)。
- ヤーコンの塊根中のフラクトオリゴ糖は収穫後に分解しやすい。フラクトオリゴ糖が分解することによって、フラクトースが急速に増加する(図1、2)。
- 以上から、フラクトオリゴ糖含量を指標として評価するとヤーコンはフラクトオリゴ糖原料作物あるいは機能性根菜として有望であるが、ヤーコン塊根中のフラクトオリゴ糖は収穫後分解しやすいため貯蔵する場合は注意を要する。
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成果の活用面・留意点 |
- ここで対象としたフラクトオリゴ糖はGF2、GF3、GF4であり、GF5以上のフラクトオリゴ糖については未調査である。
- ヤーコン塊根中のフラクトオリゴ糖の分解は貯蔵温度が高いほど早いが、1℃での低温貯蔵で分解速度を制御することができる。
- ヤーコン以外の供試根菜類のフラクトオリゴ糖の貯蔵中の変動は小さい。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
きく
機能性
ごぼう
チコリ
ヤーコン
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