ホテイアオイと草魚の組み合わせによるため池浄化の可能性

タイトル ホテイアオイと草魚の組み合わせによるため池浄化の可能性
担当機関 中国農業試験場
研究期間 1994~1998
研究担当者 内田晴夫
井上久義
細川雅敏
発行年度 1998
要約 ため池の水質浄化に利用されるホテイアオイは初期投入量0.2~0.3kg/㎡に対して0.02~0.03尾/㎡程度の草魚を放流することにより、ホテイアオイによるため池浄化法の過繁茂・後処理などの問題に対処し得る可能性がある。
キーワード ため池、水質浄化、ホテイアオイ、草魚、過繁茂・後処理
背景・ねらい 香川県においては古くから数多くのため池があり農業用水源として今も大きな役割を果たしているが、昨今 その水質の悪化が大きな問題となっている。 その簡便な対策としてホテイアオイを用いる浄化法が進められることが多いが、この場合、ホテイアオイの 過繁茂や後処理が問題であり、これを制御する方法の一つとして、ホテイアオイと草魚を組み合わせる方法の可能性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 試験場内の貯水池(試験池)においてホテイアオイの成長を追跡した結果、その成長を示す 増殖率は0.0245である。
    W=W0esp(λt)
    W:ホテイアオイ重(kg)、W0:初期ホテイアオイ重、t:日数、λ:増殖率(1/day)
    このときの栽培条件は以下の通りである。
    池の条件:10×12m、水深:約1.3m、水温変化、降雨量、水質は図1に示す。
    ホテイアオイの植栽:7月1日W0=70kg(約0.6kg/㎡)草魚の放流 開花終了成長停止後10月1日 重さ700~800gの草魚4尾
  2. 別の水槽で求めた重さ700~800gの草魚のホテイアオイ採食率は約180g/日である。
  3. 初期ホテイアオイ重、増殖率、採食率をパラメータとして求めたホテイアオイの成長は、実測したものと おおむね近似する(図1)。
  4. ホテイアオイ生育期間中におけるNo3-、Cl-、SO42-、K+、NH4+等のイオン濃度は低下する。
  5. 以上のパラメータを用いて、ホテイアオイの標準的な初期植栽量(0.2、0.3kg/㎡)から推定した草魚の適切な放流数は、4月に植栽した場合は3~4尾程度(0.025~0.03尾/㎡)、7月の植栽では3尾(0.025尾/㎡)程度である。
成果の活用面・留意点 本成果は、ホテイアオイと草魚の組み合わせをため池浄化に利用する可能性を示すものであり、実用化にあたっては季節性、個々のため池の水質の違い等を検討する必要がある。
図表1 228639-1.jpg
図表2 228639-2.jpg
図表3 228639-3.jpg
図表4 228639-4.jpg
カテゴリ 栽培条件

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