大ギクの長期貯蔵技術 愛媛農試

タイトル 大ギクの長期貯蔵技術 愛媛農試
担当機関 愛媛県農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者 水口 聡
渡辺 久
発行年度 1998
要約 大ギクを通常より若いステージで採花し、1~2℃程度の冷蔵庫でショ糖と植物ホルモン(BA)を添加した貯蔵液に浸けて貯蔵すると、花径の肥大と貯蔵後生けた場合に起きる葉の黄化が防止でき、1カ月貯蔵した後出荷することが可能である。 愛媛県農業試験場・経営流通室
背景・ねらい キクは盆や正月などが需要期で価格が高く、生産者はこの時期の出荷を目標に栽培を行っているが、気象条件により開花が早まってこの時期に出荷ができない場合が生じる。そこで、1カ月程度貯蔵する技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. ステージ1収穫で貯蔵した場合1℃で7週間、5℃で4週間の貯蔵が可能であるが、花生け時に開花しなかったり花径が小さくなる(図1、表1)。
  2. ステージ4で収穫し、貯蔵温度1℃で湿式貯蔵すると1カ月貯蔵後の開花ステージが出荷時期相当の7以下となる(図1、表1)。
  3. ショ糖濃度1%の液に生けて貯蔵することにより貯蔵後の開花促進、花径向上に効果がある。2%以上の場合一部の葉先に障害(褐変)がみられるので適当ではない(表2)。
  4. 低温貯蔵後花生け時に下葉の黄化が急速に起きるが、植物ホルモン(BA)処理すると葉の黄化防止に効果が高い(表2)。

成果の活用面・留意点
  1. 品種や栽培条件により開花速度や花持ちには差異が生じるので注意する。
  2. 品質の悪い品物は貯蔵しない。
  3. 貯蔵中高温に遭遇すると急速に開花したり、葉が傷むので冷蔵庫の故障・停電には注意する。
 
図表1 228704-1.jpg
図表2 228704-2.jpg
図表3 228704-3.jpg
カテゴリ きく 経営管理 栽培条件 出荷調整 長期保存・貯蔵 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる