| タイトル |
立毛でのイネ未受精胚由来カルスの誘導・採取法 |
| 担当機関 |
愛媛県農業試験場 |
| 研究期間 |
2000~2000 |
| 研究担当者 |
玉置 学
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
幼穂を包む立毛のイネ止葉葉鞘内へ植物ホルモンの2,4-Dを注入し,10日後幼穂を露出することで,再分化能の高い未受精胚由来カルスを省力的に採取できる。
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| 背景・ねらい |
イネの未受精胚カルス培養法は,育種年限短縮につながる技術として注目されている。しかし,鉢上げしたイネに2,4-Dを処理し温室で管理する従来法は,扱える個体数が限られ省力性に欠ける。そこで,この問題を克服し育種の効率化を図るため,立毛での未受精胚の由来カルス誘導法・採取法を確立する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 出穂1~3日前の幼穂を含む立毛のイネ葉鞘内へ1,000ppmの2,4-Dを注入すると,40日後には未受精胚由来のカルスを採取できる(図1)。イネを鉢上げ管理する必要がないため省力的である。
- 1の操作による未受精胚由来カルス形成数/穂は,鉢上げイネを用いる場合と同程度,ないしはそれより多い(表1)。注入処理10日後,葉鞘内にとどまっている幼穂を葉鞘より露出することで,未受精胚カルスの形成率が高まる。
- カルス誘導条件による再分化率の変動差は,ほとんどない(表1)。
- 未受精胚由来カルスの採取は,穎果に光を当て,影が生じた子房ごと採取することで簡便に行える。
- 立毛のF1個体へ2,4-Dを処理しても再分化個体を獲得できる(表2)。なお、交配組み合わせにより未受精胚由来カルス形成率,再分化率が異なる場合がある。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 立毛のイネを用いることで省力的に多くの個体が扱えることから,育種の効率化が図れる。
- 未受精胚由来カルスの再分化率の品種間差に留意する必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
育種
品種
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