| タイトル |
鹿島灘はまぐりの産卵期とその変動 |
| 担当機関 |
茨城県水産試験場 |
| 研究期間 |
1979~1994 |
| 研究担当者 |
高島葉二
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| 発行年度 |
2000 |
| 要約 |
茨城県の貝桁網漁業の重要対象魚種である鹿島灘はまぐり(チョウセンハマグリ)の産卵期を,生殖巣体重量比,組織学的観察,産卵誘発試験により調べた。産卵期は夏季5月~9月でその盛期は7,8月と考えられたが,産卵開始時期は5月~7月の中で変動が認められた。
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| 背景・ねらい |
茨城県の特産品である鹿島灘はまぐり(標準和名チョウセンハマグリ)は,貝桁網漁業の重要な対象資源で、漁業者による資源管理が徹底して実践されている。また種苗の大量生産・放流等の栽培漁業も推進されている。本種の産卵親貝の保護期間や種苗生産の開始時期等,資源管理や種苗生産の効率化のための基礎資料として,産卵期やその変動について検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
GSI(生殖巣体重量比)の周年変化と組織学的観察および温度刺激による産卵誘発試験により通算7年間の産卵期を調べ,定置水温との関係を検討した。
- GSIは夏季6月から8月に高く秋季から冬季にかけて低かった。
- 組織学的観察により卵巣熟度を放卵終期,回復期,成長前期,成長後期,成熟・産卵期の5期に分けて周年変化を調べた結果,1月から成熟過程に入り,個体によって差はあるものの4月から9月まで成熟・産卵期にあった(表1)。
- 温度刺激による産卵誘発に対する反応は夏季に認められ,5月28日がもっとも早く9月28日がもっとも遅い時期であった。茨城県における鹿島灘はまぐりの産卵期あるいは採卵適期は,5月~9月にあり,その盛期は7,8月と考えられた。
- 産卵開始時期は海水温の影響を受け変動し,高水温で推移すれば5月下旬から産卵期に入り,低水温で推移した場合には7月から産卵期になると考えられた。
- 種苗生産開始時期や産卵開始時期を定置水温で予測する方法として,
- 海水温の旬平均値が16℃を超える頃,
- 1月からの積算水温で2,000℃・日前後,
- 生物学的零度を11℃とした1月からの成熟有効積算水温で260~320℃・日
の3方法を提示した(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
産卵開始時期を定置水温により予測する方法については今後実証が必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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