| タイトル |
魚類の産卵場としての河畔植生の重要性 |
| 担当機関 |
山形県内水面水産試験場 |
| 研究期間 |
2004~2004 |
| 研究担当者 |
大井 明彦
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| 発行年度 |
2004 |
| 背景・ねらい |
川岸の草木は魚類の産卵場として重要であるといわれているが、魚類の草木への産卵量がどれくらいあるかについての知見は少ない。そこで、最上川の支流である吉野川及び吉野川の支流である和田川の定点において草木に産卵する魚種及びその数量を明らかにすることにより、河畔植生が魚類の産卵場として果たす役割を明らかにする。
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| 成果の内容・特徴 |
- 吉野川及び和田川の定点において、4月下旬から7月上旬にわたり、河畔植生(川岸のツルヨシ及びヤナギ類)を枠取り(0.5×0.5m、2~3カ所)し、葉・根・茎等に産み付けられている魚卵を計数した。その後、試験場内でふ化させ、全長3~6cmまで飼育し、魚種の同定と計数を行った。
- 調査定点付近の生息魚種は投網等による調査によるとコイ・ニゴイ・カマツカ・フナ類・タモロコ・ウグイ・オイカワ・ヨシノボリ類・モツゴ・タナゴ類・ビワヒガイであったが、このうち、河畔のツルヨシやヤナギ類に産卵が確認されたのは コイ・ギンブナ・キンブナであった。生息魚種の調査では確認されなかったが、ナマズも少量であるが産卵していた。
- 産卵数が確認されたのは、水温が15℃以上となる5月上旬から下旬にかけてで、特にまとまった降水のあった5月16日にはすべての調査定点で最多の産卵数となった。また、産卵が多く確認された部位はツルヨシの葉及び根、ヤナギ類 の葉で腐泥等が付着していない新しい部分だった。ヨシの立ち枯れしたものや太い茎の部分、ヤナギ類の枝には産卵はあまり見られず、産卵基質としては付着物が少なく細いものが好まれるのではないかと推察された。
- 河川中流域において河畔植生がコイ・ギンブナ・キンブナ・ナマズの産卵場として機能していることが量的に明らかとなった。
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| 成果の活用面・留意点 |
川岸の植生が魚類の産卵場として大きく機能していることが量的に明らかになったので、河川改修や管理に際してはその保全に十分配慮する必要がある。
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| 図表1 |
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