ブルーギル採捕のための遮光型カゴ網の効果と効率的な使用方法

タイトル ブルーギル採捕のための遮光型カゴ網の効果と効率的な使用方法
担当機関 滋賀県水産試験場
研究期間 2004~2006
研究担当者 井出充彦
大山明彦(滋賀県水産試験場)
発行年度 2004
背景・ねらい 外来魚駆除事業を一層効果的に推進するうえで、狭水域でも効率的に外来魚を捕獲できる簡易漁具の開発が必要であり、市販のドーム型カゴ網を改良した。また、その効果的な使用方法を検討した。
成果の内容・特徴
  • 図1に示すドーム型カゴ網を遮光シートで覆った「遮光型」、その内部にCDをつり下げた「遮光CD型」およびキンラン(人工産卵藻)を入れた「キンラン型」と「従来型」のカゴ網によるブルーギル捕獲効率を比較した。カゴ網は曽根沼(滋賀県彦根市、図2)の抽水植物帯前面(水深0.6~0.7m)に、2003年4~10月に毎月1回2日間、各型2個ずつ設置し、24時間ごとに取り上げた。従来型でのみ誘引のためにエサ(コイ用飼料)を使用した。その結果、ブルーギルは遮光型で最も多く採捕され、合計採捕尾数(重量)は199尾(5,015g)であった。これは、遮光CD型の2.3倍(1.9倍)、キンラン型の6.0倍(12.5倍)、従来型の7.7倍(11.5倍)に相当した(図3)。遮光型と遮光CD型は他よりも大型のブルーギルが多く採捕された。遮光型ではブルーギルの産卵期の5~8月に多く採捕された(最多は5月で1日1漁具当たり13.7尾、369.7g)。なお、カゴ網の取り上げごとに付近で10節と18節の投網を各3投したが、全期間で合計22尾のブルーギルが採捕されたのみであった。
  • 野田沼(湖北町、図2)において、2003年6~8月および10月に月1~2回の頻度で、ブルーギルの産卵場内(水深0.8~1.0m)および産卵場外(水深0.5~0.6m)に遮光型カゴ網をそれぞれ入り口を沖向きと岸向きに1個ずつ24時間設置して、ブルーギルの採捕尾数を比較した。その結果、産卵場内では沖向きで合計48尾、岸向きで28尾、産卵場外では沖向きで62尾、岸向きで31尾が採捕された。また、産卵期中の8月までに採捕された雄の割合は産卵場内が73.3%、産卵場外が49.4%で前者が有意に高かった(χ2検定、p0.01、図4)。それら雄の内、成熟雄の割合は産卵場内が76.4%、産卵場外が66.7%で有意差は認められないものの(χ2検定、p=0.30)前者が高い傾向にあった。
成果の活用面・留意点 ブルーギルの産卵期に集中して遮光型カゴ網を設置することで、効率的にブルーギルを採捕できる。また、産卵場内に遮光型カゴ網を入り口を沖向きに設置することでブルーギルの成熟雄を効率的に採捕でき、効果的な繁殖抑制が期待できる。
図表1 229609-1.png
図表2 229609-2.png
図表3 229609-3.png
図表4 229609-4.png
カテゴリ 繁殖性改善

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