神通川で漁獲されたサクラマスの魚体の小型化は何故起こったのか?

タイトル 神通川で漁獲されたサクラマスの魚体の小型化は何故起こったのか?
担当機関 富山県水産試験場
研究期間 1995~2004
研究担当者 田子泰彦 富山県水産試験場内水面課
発行年度 2004
背景・ねらい 神通川で漁獲されるサクラマスの魚体が最近小さくなったという声が漁業者の間から聞かれるようになった。サクラマス資源を維持し、漁業者の収入の安定を図るためにも、漁獲されるサクラマスの魚体の変化を的確に把握し、それの解消策を見出すことは極めて重要である。
成果の内容・特徴
  1. 1985~1992年まではサクラマスの平均体重は約3kgで推移したが、1993年には2.5kgに、2001年には2.1kg に減少した。5カ年ごとに年平均体重を求め、その間の平均値は1987~1991年では3.0kg、1992~1996年では2.7kg、1997~2001年では2.5kgで、3期間の平均値には5%水準で有意な差が認められた。また、1985年と2000年(5世代後)、1986年と2001年(同)、1987年と2002年(同)に漁獲されたサクラマスの体重の頻度分布を比べると、モードの位置も分布の形も最近のものは小型化していた。
  2. 小型化の大きな要因には、生息(河川)環境の悪化、大型魚の選択的な漁獲および近縁種のサツキマス(アマゴ)との交雑があると考えられた。
  3. 神通川ではサツキマスとの交雑が起こっていることが遺伝的に明らかになった(富山大学との共同究)。
成果の活用面・留意点
  1. 大きなサクラマスの生存のために、大きな淵の造成・維持などサクラマスの生息環境の改善を河川管理者に働きかける。
  2. 神通川鮭鱒増殖場で実施される人工採卵において、親魚の遺伝的な検査を実施し、卵の純系親魚から発眼卵を選別する。
  3. ヤマメの放流魚に混入するアマゴおよび交雑魚の侵入を防ぐため、放流前に遺伝的な検査を実施する。
図表1 229621-1.png
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる