イラストマー標識を用いたトラフグ放流効果調査

タイトル イラストマー標識を用いたトラフグ放流効果調査
担当機関 愛知県水産試験場漁業生産研究所
研究期間 2000~2000
研究担当者 甲斐正信(愛知県水産試験場漁業生産研究所)
中島博司(三重県科学技術振興センター水産研究部)
小泉康二(静岡県水産試験場浜名湖分場)
町田雅春(水産総合研究センター南伊豆栽培漁業センター)
発行年度 2004
背景・ねらい 東海海域は全国的に見てもトラフグの重要な産地であり、資源増大のため各県で種苗放流が行われてきた。また、トラフグ放流効果については人工種苗の特徴である尾鰭欠損や鼻腔隔皮欠損を調査することにより放流魚が混獲されることは判明していたが、放流場所毎による具体的な効果が数値として示されるには至らなかった。そこでイラストマー標識をトラフグに装着し東海海域の様々な場所で放流することにより放流適地および放流効果を把握し、トラフグ資源の維持・増大技術の向上を図る。
成果の内容・特徴 イラストマー標識はトラフグ胸鰭基部の表皮下に注射器等で注入することで装着が可能(図1)で、標識が魚体に与える影響は非常に少なく、標識は長期間(2年以上)保持された。
平成14年に東海海域の伊勢湾常滑市地先(38,000尾)・常滑市沖(36,277尾)、遠州灘浜松市沖(16,510尾)、駿河湾静岡市沖(7,068尾)、 熊野灘熊野市沖(20,756尾)、にそれぞれイラストマー標識魚を放流(図2)し、はえ縄漁業と小型底びき網漁業による漁獲物を愛知県、静岡県、三重県の各主要市場で調査した。その結果、平成16年3月現在のイラストマー標識魚の回収率(表1)は常滑沖18.67%、常滑地先17.24%、浜松市沖6.0%、静岡市沖2.8%、熊野市沖0.74%となり、伊勢湾常滑周辺海域で高い回収率が得られ、放流適地であることが示唆された。
成果の活用面・留意点 放流適地が選定されたことにより、小型魚の放流等効率的な放流手法の検討が可能となる。
図表1 229632-1.png
図表2 229632-2.png
図表3 229632-3.png
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