| タイトル | PCR法を用いた壺状菌早期検出法の開発 |
|---|---|
| 担当機関 | 佐賀県有明水産振興センタ- |
| 研究期間 | 2001~2001 |
| 研究担当者 |
横尾一成 川村嘉応 |
| 発行年度 | 2004 |
| 背景・ねらい | 壺状菌病については,原因菌が卵菌綱Olpidiopsis属の1種であると考えられているものの,詳細な菌の分類・同定はなされていない。また,本菌の生理生態については,ノリ葉体に感染した時における特性が調べられているにすぎず,寄生後の殺菌は行われていないのが現状である。そのため,本病の防除対策には,感染ノリ網を撤去することや漁場の網を一時的にすべて撤去することにより,伝染源を除去する方法がとられている。この対策は病状によって異なるため,本病の早期発見が重要であると考えられる。本研究では,本菌に特異な配列部分をプライマーとするPCR法によって,漁場海水からの壺状菌遊走子の早期検出を試みた。 |
| 成果の内容・特徴 | 壺状菌の遊走子の検出 異なる塩分濃度における壺状菌判定結果(表1)から、15psu区における壺状菌遊走子は,採取箇所3から7において検出され,検出箇所は主に4から7のパイプの下層部分であった。25psu区における壺状菌遊走子は,すべての採取箇所において検出された。35psu区における壺状菌遊走子は,すべて の採取箇所において検出されたが,試験開始70分後までは,検出箇所は主に1から4のパイプの上層部分であった(図1)。 漁場における壺状菌遊走子検出調査 漁場における壺状菌遊走子の検出結果(表2)から,壺状菌遊走子は,養殖ノリの検鏡検査によって壺状菌病の発生が確認される33日前(地点2),室内感染検査の14日前(地点1)にPCR検査によって検出された。 本研究において,壺状菌病の発生を確認した33日前にPCR検査によって壺状菌遊走子が検出されたことは,壺状菌遊走子が,漁場においてノリ葉体に感染する約1ヶ月前から存在すること,あるいは,従来行ってきたノリ葉体の検鏡検査による本病気の発生調査の精度が低かったことなどを示唆している。 今後,更にPCRによる定量技術を確立することにより,初期発生の正確な把握および壺状菌病対策として行われている一斉撤去に必要な期間を決定する手法など,本手法が有効な技術として寄与できるものと期待される。 |
| 成果の活用面・留意点 |
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| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ | 病害虫 防除 |
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