道東太平洋海域におけるハタハタの移動

タイトル 道東太平洋海域におけるハタハタの移動
担当機関 北海道立釧路水産試験場
研究期間 1999~2002
研究担当者 釧路水産試験場 資源管理部 安永倫明
発行年度 2005
背景・ねらい 道東太平洋に分布するハタハタの系群別の分布や移動、さらには系群間の交流などについては、これまで小林(1988)によって、十勝川河口沖において標識調査された結果を除き、ほとんど調査されておらず、不明な点が多い。そこで、十勝~釧路周辺海域に秋季に分布している群の移動傾向を解明するため、標識放流調査を実施した。
予め実施された分布調査に基づき、十勝~釧路周辺までの道東太平洋海域の中から、音調津、浜大樹、大津、釧路、跡永賀周辺の水深約20~70m付近を調査ポイントに選定した。十勝海域では9月中旬、釧路海域では10月上旬に、小型桁曳網により採集したハタハタにリボン型標識を装着し、放流した。なお、標識放流魚と同時に採集されたハタハタの体長測定および耳石の観察から、放流魚の年齢はほとんどが1歳魚であった。
成果の内容・特徴
  • 標識再放流魚のほとんどは、主にししゃも桁曳網およびはたはた刺し網で再捕された。
  • 釧路海域で10月上旬(2000年のみ11月上旬)に放流したもの(図中の赤、白、オレンジ)は、えりも周辺まで移動が確認されたものも見られたが、そのほとんどが昆布森~厚岸沿岸の産卵場への移動であった。この結果から、10月上旬以降に釧路海域に分布するハタハタはほとんど釧路群であると考えられた。
  • 十勝海域で9月中旬に放流した標識魚(図中の緑、黄、青)は、釧路~厚岸方面、えりも方面の各産卵場と思われる場所へ移動した。このことから9月中旬の十勝海域には、日高群と釧路群が混在して分布しており、その索餌場となっていると考えられる。
成果の活用面・留意点 当海域におけるハタハタの資源評価は、系群単位もしくは海域ごとに行われる必要があり、今回の調査結果は、今後の資源評価を行うための基礎データとして活用が期待される。また、今回の結果を漁業者等へ広く普及することにより、漁業者自らもハタハタの生態に関心を持ち、より一層、資源管理意識の向上が期待される。
図表1 229688-1.gif
図表2 229688-2.gif
図表3 229688-3.gif
図表4 229688-4.gif
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる