背鰭切除によるオニオコゼの標識

タイトル 背鰭切除によるオニオコゼの標識
担当機関 山口県水産研究センター
研究期間 2004~2007
研究担当者 田中良治
尾串好隆
齋藤秀郎
発行年度 2005
背景・ねらい 近年、各地でオニオコゼの種苗放流が行われ、これに伴い、放流効果調査が実施されている。この調査のためには標識放流が不可欠であるが、小型種苗については従来からALC等による耳石染色が行われてきた。この方法は、一度に大量の標識処理ができる利点がある反面、染料が高価であり、内部標識のため外見から識別できない欠点がある。そこで、標識処理が簡便かつ安価で、外見から識別可能な標識方法の開発を試みた。
成果の内容・特徴
  • 平成13年4月に、オニオコゼ当歳魚(平均全長67mm)の背鰭の前部3棘程度を根元から切除して、その再生状況を追跡した。
  • 切除処理した個体の多くは、大なり小なり棘の再生がみられたが(写真)、未切除個体と識別不可能な例はごく少数であり、処理後4年を経過してもその割合は1.7%にとどまった(表1)。
  • 本方法は材料費を必要とせず、外部標識のため、外見から放流魚の確認が可能である。
成果の活用面・留意点
  • ALC製剤等高価な薬品を必要としないで、誰でも標識処理ができ、放流後の標識識別可能期間も長い。
  • タグ標識の装着サイズが、全長100mm以上であるのに対し、本方法では全長40mmサイズから標識可能である。
  • 外部標識のため、外見から放流魚の識別が可能である。
  • ただし、漁業者や市場関係者が外見から放流魚を識別するためには、背鰭の前部3棘の切除では不十分であり、17ある棘のうち、前部の1/2以上を切除する必要がある。
  • また、切除処理の際、できるだけ棘の根本から切ることが背びれの再生を妨げ、放流魚の識別率を上げるためのポイントと考えられる。
図表1 229814-1.jpg
図表2 229814-2.jpg
図表3 229814-3.jpg
図表4 229814-4.gif
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