| タイトル | ズワイガニの資源調査と漁獲量予報 |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2006~2010 |
| 研究担当者 |
白井滋 木下貴裕 養松郁子 |
| 発行年度 | 2006 |
| 背景・ねらい | ズワイガニは日本海の底びき網漁業にとって最も重要な漁獲対象種であり、その漁況が漁業経営に与える影響は大きい。ズワイガニはTAC(漁獲可能量制度)対象種であり、毎年5-6月に調査船による資源量調査を行い、1漁期挟んだ翌年の11月に始まる漁期のABCを計算している。ここでは、5-6月に行う調査結果を基に、その年の11月に始まる漁期の推定資源量を計算し、資源量と利用率(漁獲量/資源量)の関係から、その年の漁期の漁獲量を予測した。これにより、5-6月の調査を基に11月からの漁期の漁獲量予測が可能となる。 |
| 成果の内容・特徴 | 資源量調査で推定された日本海西部海域の推定資源量は(図1)、調査が始まった1999年以降、浜田沖や隠岐周辺など調査海域の西部を中心に増加している。一方漁獲量(図2)も資源量の推移と同じような変動傾向を示すが、その変動は資源量より小さい。これは資源量の占める割合が高い西部海域での漁獲量が、それほど多くなく海域によって資源の利用率が異なるためである。また本海域のズワイガニは、雌雄別に、さらに雄では最終脱皮後1年以上経過して甲羅が硬くなったカタガニと、それ以外のミズガニに区分されて取り扱われ、漁獲規制や単価が異なるため漁獲圧も異なる。これら海域、性別の違いを考慮して、海域別・雌雄別に漁期開始時点での資源量とその漁期の利用率の関係式を求めた(図3、例:浜田沖及び隠岐北方海域における雄(カタガニ)の利用率=-8.54×資源量+33.8)。さらにこの関係式を用いて資源量から利用率を推定し、各年の日本海西部海域全体の漁獲量を求めた(図4)。 予測された漁獲量は実際の漁獲量とかなり一致していた。この方法によると2006年に予測される漁獲量は2005年よりも僅かに多く、2004年程度の水準と推定される。 |
| 成果の活用面・留意点 | ズワイガニの漁獲量予報が可能となれば、操業計画の立案等にも利用することが可能となるばかりでなく、TAC対象種としての漁獲量規制に対しても早期対応が可能となり、出漁規制などの行政的な利用方法も考えられる。なお、この予測は、日本海西部海域など広い範囲ではかなりの精度が期待されるが、各県地先など狭い海域では資源量調査の精度が低いために的確な予測は難しい。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 経営管理 |
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