| タイトル | 船底塗料用防汚物質の銅ピリチオン及び亜鉛ピリチオンの海産生物に対する毒性 |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2004~2006 |
| 研究担当者 |
持田和彦 |
| 発行年度 | 2006 |
| 背景・ねらい | 船底塗料用防汚物質として長年使用されてきた有機スズ化合物は、海産生物に対して非常に強い毒性を示すことが明らかにされたことから、現在では使用を禁止されている。そのため、有機スズ化合物に替わる新規の防汚物質が使用され始めているが、これら新規防汚物質の海産生物に対する毒性については十分な知見が揃ってはいない。そこで本研究では、我が国において特に使用実績の高い銅ピリチオン及び亜鉛ピリチオンに着目し、それらが海産生物におよぼす毒性について明らかにすることを目的とした。 |
| 成果の内容・特徴 | 海産魚マダイ及び海産甲殻類アシナガモエビモドキを用いて急性毒性試験を行い、96時間半数致死濃度を求めた。その結果、いずれの生物についても、銅ピリチオンは亜鉛ピリチオンより強い毒性を示すことがわかった(表1)。また、有機スズ化合物の一種であるトリブチルスズのマダイに対する半数致死濃度は1.3 mg/Lであることから、銅ピリチオンの毒性はトリブチルスズとほぼ同程度であると考えられた。また、毒性試験終了後のマダイについてエラ組織の観察を行ったところ、著しい損傷が認められ、窒息状態となったことがピリチオン類の毒による死因の一つであると考えられた(図1)。さらに、銅イオンの存在下で亜鉛ピリチオンの毒性が顕著に強まったことから、一部が銅ピリチオンに転換していることもわかった。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1)本研究において得られた急性毒性値は、無影響濃度(成長や生残率に対して、統計学的に有意な差が認められない対象化学物質の濃度)の推定に用いることができる。 2)ピリチオン類は有機スズ化合物と比較すると環境中における分解が非常に速いことから、その毒性だけでなく、海水中での挙動を十分に考慮し、環境におけるリスクを考える必要がある。 |
| 図表1 | 229859-1.pdf |
| カテゴリ |
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| 無看護分娩時の損耗軽減と省力管理のための保温器具の開発 |
| ニトロアレーンの海洋環境における初期リスク評価 |