シート採苗稚貝による一粒かき養殖技術の開発~新ブランドかきを目指して~

タイトル シート採苗稚貝による一粒かき養殖技術の開発~新ブランドかきを目指して~
担当機関 広島県立水産海洋技術センター
研究期間 2001~2005
研究担当者 若野 真
赤繁 悟
田村義信
平田 靖
発行年度 2006
背景・ねらい
我が国の養殖かきは,安価な外国産かきの輸入増大など厳しい産地間競争下で価格が低迷している。一方,品質に対する消費者の意識は高く,高品質な殻付かきなどの需要は伸びる傾向にある。殻付かきは,出荷前に採苗器より取外して大きくて形の良いものだけ選別して出荷されているが,取外し作業に手間・時間を要し,選別率が低いなど生産効率が低い状況にある。このため,人工種苗生産技術を活用し、新しい広島かきブランドとなる高品質な殻付かき「一粒かき」の生産技術のためのシート採苗法を開発した。

成果の内容・特徴 (1)三倍体かき幼生を水槽に垂下した採苗連に付着させる際に、採苗連以外の水槽底面に付着する稚貝を水槽底面に敷いたシートに付着させる。その後シートから稚貝を剥離、回収し、殻付かき種苗として有効活用するための方法を開発した。

(2)シート素材として厚さの異なる3種類の塩化ビニールシート、シリコンゴムシート、天然ゴムシートについて5cm角のテストピースを水槽底にランダムに配置し付着数を調べた(図1)。この結果塩化ビニールシートが最も付着数が多かった(図2)。また、量産規模での採苗技術開発のため、80cm角の厚さの異なる塩化ビニールシートを用いて付着数を比較した(図3)。この結果、最も薄い0.1mm厚の塩化ビ二―ルシートの付着数が最も多く、平均4900個体が付着した(図4)。

(3)シート採苗した稚貝を用いて、一粒かき養殖(かご養殖法)を検討した。その結果咋シーズンからその出荷が行われているが,殻の形の良さや均一性,身の大きさなど,ほぼ期待したとおりの結果が得られつつある(写真1)。

成果の活用面・留意点
・稚貝の成育停滞や低歩留りといった問題の解決,「若かき」として年内出荷するなど,一粒かきの特性を生かした生産方法について検討するなどし,一粒かき養殖の普及を図る。


図表1 229861-1.pdf
カテゴリ 出荷調整

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