船上水槽選別方式による底びき網投棄魚の生残率向上

タイトル 船上水槽選別方式による底びき網投棄魚の生残率向上
担当機関 山口県水産研究センター
研究期間 2005~2005
研究担当者 内田喜隆
木村博
発行年度 2006
背景・ねらい
 底びき網の投棄魚問題に対しては,水揚げされた漁獲物に海水を散布しながら選別する「シャワー方式」が香川県・福岡県・大分県・愛知県などで実用化されている。一方,山口県瀬戸内海側の小型底びき網漁業者の中には,漁船に装備した流水式の水槽内で漁獲物を選別することによって漁獲物の鮮度向上を図る「水槽選別方式」(図1)を実施している者がおり,選別された小型魚は投棄されている。今回,その投棄魚生残率向上効果について検討した。

成果の内容・特徴  山口県周防灘海域において,通常投棄されるサイズのマコガレイ・メイタガレイ・シャコの漁獲24時間後生残率を投棄魚の生残率が低下する7-9月にかけて調査した。

水槽選別方式と通常方式(無処理)の比較において,マコガレイ・シャコの24時間後生残率に有意差が認められた(表1,図2-3,メイタガレイについては採集個体数が少なく未実施)。水槽選別方式とシャワー方式の比較では,3種とも24時間後生残率に有意差は無かった。

成果の活用面・留意点
(1) 今回の成果によって漁獲物選別水槽の設置が「周防灘小型機船底びき網漁業対象種資源回復計画」の資源回復措置として認められ,選別水槽の設置に国・県の補助が行われることとなった。

(2) 水槽選別方式の生残率向上効果を十分に発揮させるためには,投棄サイズのカレイ類やシャコ等を速やかに海に戻すよう漁業者の意識を高める必要がある。


図表1 229864-1.pdf
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