大目垣網の大型クラゲ入網防除効果

タイトル 大目垣網の大型クラゲ入網防除効果
担当機関 福井県水産試験場
研究期間 2004~2005
研究担当者 福井県水産試験場 主任研究員 杉本剛士(日東製網株式会社 参与 土肥和雄
福井県定置漁業協同組合 組合長 小幡丞)
発行年度 2006
背景・ねらい
 近年、大型クラゲの沿岸への大量漂着が常態化しつつあり、定置網では大量入網により、操業の遅延・早期切り上げ、破網等、その影響・被害が深刻になっている。そのため、大型クラゲの定置網内への入網を防止する技術を開発し、操業の継続と経営の安定を図る。

成果の内容・特徴 1 魚類に対する影響

(1)大目垣網(8尺、6尺、4尺)に対する魚類の行動を観察したところ、ブリ・アジ・カワハギ類・スズキ・イシダイ・シイラ・クロダイ等が大目を出入りすることはあっても、大目に沿って遊泳することが確認された(図1)。

(2)大目垣網を設置した磯網の7月の漁獲量を沖網と比較すると、サワラについては設置前はほとんど漁獲されなかったが、設置後は沖網の約7割の漁獲があり(図2)、ブリ類については変わらなかった。したがって、これら魚種に対しては、垣網を大目化しても充分に垣網として機能するものと考えられた。

2 大型クラゲに対する影響

(1)垣網周辺の大型クラゲを観察したところ、大目垣網では通常垣網(1尺)の約2割のクラゲしか確認できなかったこと、生存クラゲが大目に向かって遊泳しそのまま通り抜ける様子や1尺目に沿って遊泳し大目のところで垣網を通り抜ける様子が確認できたこと(図3)、沈下した斃死クラゲの数が大目下部では通常目下部の1/4程度であったことから、多くのクラゲが垣網を通過しているものと考えられた。

(2)大型クラゲの定置網内への入網数を調べたところ、大目垣網を設置した場合には通常目合いの場合と比べて約8~5割の入網を阻止し、箱網への入網を2~5割に抑えることができた(図4)。

成果の活用面・留意点
 垣網の大目化だけでは定置網内への大型クラゲの入網を完全に阻止する事はできないため、漁場特性やクラゲの大きさ・数量にあわせて、他の防除方法を組み合わせることにより、より有効な防除が可能になるものと考えられた。


図表1 229890-1.png
図表2 229890-2.png
図表3 229890-3.png
図表4 229890-4.png
カテゴリ 病害虫 経営管理 シカ 防除

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