| タイトル | 淵が生息魚類に果たしている役割の解明 |
|---|---|
| 担当機関 | 富山県水産試験場 |
| 研究期間 | 1995~2006 |
| 研究担当者 |
辻本 良 田子泰彦 |
| 発行年度 | 2006 |
| 背景・ねらい | 近年、河川の形状は河道の直線化や淵の消失など、魚類の生息には悪い方向に変化してきたと指摘されている。しかし、魚類にとっての淵(深み)の重要性を示したデータは極めて少ない。このため、生息魚類にとっての淵の重要性を具体的なデータ示すことにより、河川管理者に淵の重要性の理解を深めてもらい、魚類の生息環境の維持・改善を促すものである。 |
| 成果の内容・特徴 | 庄川中流域にある浅瀬(水深約30cm)に人工的に淵(長さ20-25m、幅10-13m、深さ0.7-1.2m)を造成し、そこでの魚類の出現状況を調査した。造成した淵の魚種の多様度は、造成前の浅瀬や隣接する瀬に比べ著しく増加した(図-1、表-1)。アユをはじめ数種類の魚種の個体数は、調査日の経過とともに増加した(図-2)。淵に生息していたウグイ稚魚のサイズは、調査日の経過とともに大きくなった(表-1)。淵は生息魚類に休息・逃避場所、稚魚の生育場、夜間の睡眠場所として重要な役割を果たしており、また適当な流量が維持されればアユにとっては重要な摂餌場になるものと考えられた。 |
| 成果の活用面・留意点 | 今回の研究では、事故・観察条件等への配慮から水深約1m規模の淵での実験だったが、それでも生息魚類にとっての淵の重要性が明確になった。実際の淵の造成に際しては、当該水域の特徴をふまえ、漁業者や水産関係者の意見を十分に取り入れて、実情に応じた規模の淵の造成・維持を図る必要がある。本研究成果によって、全国の河川において、淵の保全・造成による魚類の生息環境の維持・改善が一段と進むことを期待したい。 |
| 図表1 | 229915-1.pdf |
| カテゴリ |
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