| タイトル | ズワイガニのミズガニはどのくらいでカタガニになるか? |
|---|---|
| 担当機関 | 独立行政法人水産総合研究センター小浜栽培漁業センター |
| 研究期間 | 2006~2010 |
| 研究担当者 |
山田達哉 |
| 発行年度 | 2007 |
| 背景・ねらい | 日本海の代表的な味覚であるズワイガニでは,同じ重量であっても最終脱皮を終えて甲羅が十分に硬くなった雄個体(いわゆるカタガニ)の価格は,甲羅が柔らかい個体(いわゆるミズガニ)と5倍以上の差がある。最終脱皮を終えた個体がカタガニになるまでには数ヶ月から1年を要する考えられているが,正確な期間は明らかになっていない。このため,カタガニとミズガニは別種でありミズガニはいくら獲ってもズワイガニの資源保護に影響しないとの意見もある。 また,現在行われている資源動態モデルでは,カタガニとは最終脱皮後(脱皮時期は秋)1年以上経過した雄ガニと定義されているが,調査による明確なデータは得られていない。このため,本試験では魚市場に水揚げされたカタガニとミズガニの硬度の違いを硬度計により数値化するとともに,飼育条件下でミズガニからカタガニになる期間を調査した。 |
| 成果の内容・特徴 | 硬度計(デュロメーター;(株)テクロック)を用いて兵庫県柴山港に水揚げされたカタガニとミズガニを測定したところ,甲(背側)の硬度には両者で有意差は認められなかった(表1)。一方,歩脚の硬度には両者で差が見られ,第1歩脚,第2歩脚で背・腹側ともに有意差が認められた(表2)。また,カタガニ,ミズガニ及び雌ガニ(最終脱皮終了個体)について,測定が容易な左第1歩脚の背・腹側硬度を測定したところ,背側硬度60以上,腹側硬度65以上がカタガニ判定の基準値と考えられた(図1)。 飼育水槽内で脱皮したカニを継続飼育し,左第1歩脚の硬度変化を調べたところ,供試した5尾のうち1尾が104日目に背側の硬度がカタガニの基準とした60に達した(図2)。この時の腹側の硬度は67であり,早い個体では3ヶ月でカタガニになると考えられた。他の4個体は150日を経過しても硬度は40~50程度であり,カタガニの基準には達しなかった。 |
| 成果の活用面・留意点 | ・客観的指標に基づいたカニ硬度の測定が出来るようになり,ミズガニからカタガニになる期間推定の精度が向上する。 ・飼育条件(水温・餌料)によりカタガニになる期間が異なる可能性がある。 ・この方法は魚市場のカタガニとミズガニを部外者が分けるためのものではない。 |
| 図表1 | 229960-1.pdf |
| カテゴリ |
| 蒸し切干のシロタ軽減方法の開発 |
| 多重連結したけん引式作業機の追従制御法 |
| 渓畔林の多様性と自然撹乱の密接な関係 |