コイ春ウイルス血症原因ウイルス(SVCV)の各種消毒剤による不活化

タイトル コイ春ウイルス血症原因ウイルス(SVCV)の各種消毒剤による不活化
担当機関 魚病診断
研究期間 2006~2006
研究担当者 桐生郁也
栗田潤
発行年度 2007
背景・ねらい
コイ春ウイルス血症(SVC, spring viremia of carp)はOIE(the International Aquatic Animal Health Code of the Office International des Epizooties)において通達報告義務のある病気として登録されている。本症は1971年に定義、命名されて以来、ヨーロッパの国々で報告されてきた。しかし、最近になって、ロシアや米国からの本症の発症が報告された。日本においても、本症は持続的養殖生産確保法で特定疾病として指定されており、コイの世界的な商業取引にともない、本症の侵入が警戒されている。本症原因ウイルス(SVCV)の進入や拡散を防ぐ意味でも消毒法の確立は重要である。本研究では、低毒性、低刺激性で手や器具の消毒に適した5種類の消毒剤、ならびに、UV照射を用いて、SVCVに対する殺菌効果を調べた。

成果の内容・特徴 SVCV(S30株)を各種消毒液(表1)およびUVで処理した後、EPC魚類株化細胞に接種して、TCID50/mLで殺ウイルス効果を判定した。消毒液の効果を表2に示した。SVCVが99.99%以上不活化された消毒薬の濃度と反応時間は以下の通りである:塩化ベンザルコニウム100ppm(20分)、アルキルトルエン500ppm(30秒)または350ppm(20分)、グルコン酸クロルヘキシジン175ppm(30秒)または100ppm(20分)、クレゾール0.25%(30秒)または200ppm(20分)、もしくはエタノール50%(30秒)または40%(20分)。UV照射試験では、99.9%のウイルス不活化効果(3-log reduction)はUV照射量5 x 103μWs/cm2であり、7-log reduction以上のウイルス不活化効果はUV照射量3 x 104 uWs/cm2で認められた。

成果の活用面・留意点
本研究の成果ならびに既知の情報から、養殖現場におけるSVCVに対する消毒方法として表3にまとめた。99.99%以上の殺ウイルス効果が期待できる消毒方法を現場で採用することが望ましいと考えられた。しかし、塩素の使用に関しては、540ppmが推奨されているが高すぎて実路的でない。そこで、塩素消毒に関しては、殺ウイルス効果は若干落ちるものの、7.6ppm以上で20分間以上が現実的な使用方法として考案した。


図表1 230006-1.pdf
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