長崎県沿岸域におけるキビナゴの産卵期と初期成長

タイトル 長崎県沿岸域におけるキビナゴの産卵期と初期成長
担当機関 長崎県総合水産試験場
研究期間 2003~2006
研究担当者 長崎県総合水産試験場 漁業資源部 海洋資源科一丸俊雄
発行年度 2007
背景・ねらい
長崎県では古くからキビナゴ漁業が行われており、近年では五島地域の重要魚種となっていることから、五島海区では平成7年から資源保護のため、主産卵期と見られる6~7月における、販売を目的とした採捕の禁止措置を講じている。
しかしながら、長崎県海域におけるキビナゴに関する知見は極めて少ないため、資源評価を行う上で重要な生物学的知見を得ることを目的として産卵期や初期の成長について研究を行った。

成果の内容・特徴 長崎県沿岸域で採取されたキビナゴの生殖腺や耳石に形成される日周輪の観察結果を基に、産卵期や初期の成長について推定した。
1 産卵期について
日齢と漁獲日からの逆算により推定されたキビナゴの孵化日は6~9月であり、成魚のGSIの季節変化から推定される産卵期と一致した。
2 初期の成長について
耳石に形成される日輪の間隔は、孵化後20~30日後までは6μmから10μmへ増加したが、90日後には2μmに減少した(図1)。耳石半径と尾叉長の間には高い正の相関が見られたことから、Biological Intercept法を用いて各個体の成長履歴を推定したところ、産卵期前半に生まれた個体の方が産卵期後半に生まれた個体より成長が早いことが明らかとなった(図2)。

成果の活用面・留意点
長崎県沿岸域におけるキビナゴ資源の評価


図表1 230072-1.pdf
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